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[鉄道感想本] 京葉臨海鉄道配線略図、神奈川臨海鉄道配線略図・鶴見線貨物回顧 [国鉄残映]

今月、Amazonで購入した3冊です。今回は、好きな鉄道貨物・臨海鉄道についての本の感想です。

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(左: 鶴見線貨物回顧 / 中: 川崎貨物駅・神奈川臨海鉄道配線略図 右: 京葉臨海鉄道配線略図)


まず、1冊目の京葉臨海鉄道配線略図(配線略図.net)



内容説明:
1日十数往復の貨物列車が行きかい、日本有数の貨物鉄道として知られる京葉臨海鉄道。1970年代と比べれば接続する専用線の数は激減したものの、現在でもほぼ全駅で貨物取扱があります。本書では、全線の配線略図と(ほぼ)すべての専用線・廃止専用線を記載した地図で京葉臨海鉄道を紹介します。

また、巻末では「京葉線の貨物駅4駅」と題し、京葉線沿線に計画されていた未成貨物駅(有明駅、行徳駅、鷺沼駅)と建設されたものの廃止された千葉貨物ターミナル駅の現地調査を行いました。これらの駅については、都心の壮大な未成計画でありながら資料が少なく詳細は明らかになっていませんが、現地には計画の痕跡がはっきりと残っています。千葉貨物ターミナル駅については航空写真・各種資料から作成した1970年ごろの配線略図を掲載しています。

収録配線略図:
•京葉臨海鉄道臨海本線(蘇我駅、千葉貨物駅、京葉市原駅、浜五井駅、玉前駅、甲子駅、前川駅、椎津駅、北袖駅 京葉久保田駅)
•京葉線千葉貨物ターミナル駅・京葉臨海鉄道食品南線・食品北線(1970年頃の配線)
•京葉線新港信号場

仕様:
B5判 / 本文カラー4ページ・白黒40ページ

感想:
やはり地元千葉の臨海鉄道なので、通勤や日常で鉄道に乗る時に蘇我駅までディーゼル機関車が着ているので、よく目にしています。また、国道16号線に線路が並走している部分が多いのでどのような配線になっているのが気になっていました。

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(左: 千葉貨物駅 京葉臨海鉄道創立50周年記念イベント時 / 右: 蘇我駅)


本では既に廃線になった部分や計画線の記載があるので、Googleマップで散策する時にとても参考になります。

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また、千葉貨物ターミナル駅などかつて京葉線にあった貨物駅・引込線など詳しく書かれておりとても参考になりました。(以前、京葉線に乗ると千葉貨物ターミナル駅のヤード跡が見れたのですが、当時は鉄道趣味から遠ざっていたのが写真など撮りに行かなかったのが悔やまれます)

ですが、以前Amazonで購入したDVD「JR貨物高速コンテナ1091列車」(文化放送開発センター)に



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平成元年(1989年)に撮影された、蘇我駅 ~(京葉線)~ 千葉貨物ターミナル間が収録されています。

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(JR東日本: 蘇我駅 15:39発)


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(JR貨物・京葉臨鉄: 千葉貨物ターミナル駅 15:50着)


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(千葉貨物ターミナル駅のヤード: 左側が京葉線、奥が蘇我方面)


2冊目は川崎貨物駅・神奈川臨海鉄道配線略図(配線略図.net)



内容説明:
東京湾岸の工業地帯に位置する川崎貨物駅・神奈川臨海鉄道3路線の配線略図と調査レポートです。臨海鉄道周辺には石油やその他の化学工場が多く立地するため、多くの専用側線が接続していました。そのうちのいくつかは現在でも現役で活躍していて、廃止されたものについても痕跡をうかがい知ることができます。本書では現役の専用線すべてを写真・配線略図付きで紹介するほか、廃止されたものについても現地で取材を行っています。

このほか、東京貨物ターミナル・新幹線大井車両基地の配線略図も収録しています。東海道貨物線の途中駅として建設されながら、20年近く終着駅として使用されてきた同駅の配線にも興味深いものがあります。

仕様:
B5判 / 白黒28ページ

感想:
以前「ブラタモリ」(NHK)で神奈川臨海鉄道の本牧埠頭駅、横浜本牧駅などが紹介され気になっていますが、

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(ブラタモリ 第2シリーズ・第6回 横浜 港湾編 [2010年12月2日放送分]より)


一般人は中々立ち入ることが出来ない地帯なのでとても興味深く拝読しました。この本も前出の「京葉臨海鉄道配線略図」同様に写真と配線図が豊富で実際に訪問した気分になります。

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最後は、RM LIBRARY 124鶴見線貨物回顧(ネコ・パブリッシング)



内容説明:
●鶴見線とその周辺の略史

●鶴見線各駅と専用線の貨物情勢を見る
 ・扇町駅
 ・扇町・昭和電工
 ・扇町・三井埠頭
 ・扇町・三菱石油
 ・浜川崎・東洋埠頭地区
 ・浜川崎駅
 ・浜川崎・日本鋼管川崎製鉄所
 ・浜川崎・日本鋼管水江製鉄所
 ・浜川崎・第一セメント
 ・安善駅
 ・大川駅
 ・浜安善駅
 ・浅野駅
 ・新芝浦駅
 ・鶴見川口駅
        ほか

鉄道ホビタス: RM LIBRARY124『鶴見線貨物回顧』発売中です。

仕様:
B5判 / 白黒55ページ

感想:
鶴見線の歴史がこの一冊に凝縮されており、この路線の栄枯盛衰を実感しました。私的には首都圏の秘境駅「海芝浦駅」などローカル線のイメージしかなかったのですが、昔は引き込み線が無数にあり一大工業地帯だったんだなと思いながら拝読しました。

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最後に
これら3冊を読んで、昭和30年~40年頃は鉄道による貨物輸送の黄金期で、その後急激にトラックへシフトし鉄道輸送が先細りしたことがよく分かります。昨今、環境問題・少子高齢化に伴う労働力不足によるモーダルシフトが叫ばれていますが、適材適所で鉄道を再活用・活性化して欲しいですね。

ここまで読んで頂きまして、ありがとうございました!!

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