[渡辺美里・80年代アーカイブス7] BREATH -30th Anniversary Edition- ?? [[80年代] 音楽・EPICソニー]
この「ribbon」(1988年)は、渡辺美里のオリジナルアルバム4枚目となりますが、どうして、3枚目のアルバム「BREATH」(1987年)の30周年記念盤「BREATH -30th Anniversary Edition-」を昨年2017年に発売せず、「BREATH」をスルーして「ribbon」発売になったのか理解に苦しみます。
ちなみに2枚目のアルバム「Lovin' you」(1986年)の30周年記念盤はこのブログでも紹介しましたが、「Lovin' you -30th Anniversary Edition-」として2016年にリリースされ、当ブログでも紹介しています。
2016/09/27
[渡辺美里・80年代アーカイブス5] 感想・レビュー・無料全曲試聴有 「Lovin' you -30th Anniversary Edition-」
「ribbon」はもともとベスト盤的位置づけだったので、渡辺美里の必聴盤と言えば「Lovin' you」「BREATH」だと個人的には思っています。
■「BREATH」全曲紹介 (無料試聴あり)
1. BOYS CRIED (あの時からかもしれない) 作曲:伊秩弘将、編曲:西平彰
2. HAPPY TOGETHER 作曲・編曲:佐橋佳幸
3. IT'S TOUGH 作曲:伊秩弘将、編曲:西平彰
4. MILK HALLでおあいしましょう 作曲:佐橋佳幸、編曲:清水信之
5. BREATH 作曲:伊秩弘将、編曲:清水信之
6. RICHじゃなくても 作曲:渡辺美里、編曲:清水信之
7. BORN TO SKIP 作曲:木根尚登、編曲:清水信之
8. HERE COMES THE SUN (ビートルズに会えなかった) 作曲:小室哲哉、編曲:西平彰
9. PAJAMA TIME 作曲:小室哲哉、編曲:清水信之
10. 風になれたら 作曲:渡辺美里・佐橋佳幸、編曲:佐橋佳幸
全作詞:MISATO
前作2rd.アルバム「Lovin' you」は、最大のヒット曲「My Revolution」が入り、コンポーザーに小室哲哉、岡村靖幸の両名、アレンジャーに大村雅朗という組み合わせでしたが、
3rd.アルバム「BREATH」はコンポーザーに小室哲哉、後に4人組みダンスボーカルグループ「SPEED」を手がけた「伊秩弘将」、アレンジャーに後に宇多田ヒカルのプロデュースに関わった「西平彰」、
渡辺美里自身も作詞 (MISATO名義)やセルフプロデュースをするようになり、彼女の母校・都立松原高校の先輩に当たる佐橋佳幸、清水信之も加わり、捨て曲が無く彼女のキャリアにとっても重要なアルバムだと思います。
「BREATH」のアルバムのジャケットは、キング・クリムゾンのプログレの名盤「クリムゾン・キングの宮殿」のような顔面アップ写真、LP盤だとスゴイインパクトです(苦笑)
ちなみに「BREATH」自体のリマスターは2010年にデビュー25周年記念コンプリートアルバムボックス「Wonderful Moments 25th」として発売されています。
ただ、私自身5th.アルバム「Flower bed」までの80年代にリリースしたアルバムしか興味がないので購入せず、「BREATH」単品での発売を心待ちにしていただけにちょっとショックです・・・。
このブログでは、「BREATH」の新たに加わった伊秩弘将、西平彰の両氏について少し触れてみました。
■伊秩弘将
3rd.アルバム「BREATH」の8th.先行両A面シングル「IT'S TOUGH / BOYS CRIED (あの時からかもしれない)」とタイトル曲「Breath」の作曲を手がけています。伊秩弘将作曲で一般に有名なのは、「恋したっていいじゃない」だと思いますが、この3曲も負けず劣らず名曲です。
特に「Breath」は、しっとり聴かせるバラードで、清水信之のアレンジもとても素晴らしいです。渡辺美里の作詞能力も高く次アルバムの「悲しいね」とか少し大人な感じがよかったのに、どうして90年代に入ってアルバム「tokyo」「Lucky」など歌詞が幼稚で語呂合わせのもの的になったのがとても残念です。
初めて伊秩弘将のお顔を拝見したのは、90年代に秋元康プロデュースの期間限定ユニット「ICE BOX」のメンバー(吉岡忍、池田聡、中西圭三、伊秩弘将)の一人として今も販売している森永製菓の氷菓「ICE BOX」のPV風のCM(曲は「冷たいキス」 )でした。
■西平彰
前出の「IT'S TOUGH / BOYS CRIED (あの時からかもしれない)」、「HERE COMES THE SUN (ビートルズに会えなかった)」のアレンジを手がけています。
特に「IT'S TOUGH」は、それまでの5thシングル「My Revolution」 、5thシングル「Teenage Walk」のような青春品行方正ソングとは違った、ちょっとR&Bっぽい感じが渡辺美里の多彩な楽曲の幅を広げた感があります。
西平彰と言えば、一般に有名なのは宇多田ヒカルのデビューシングル「Automatic」のアレンジをはじめ、ファーストアルバム「First Love」のプロデュースワークに関わっています。
また、西平彰自信も1999年4月2日に行われた宇多田ヒカルのファーストライブにキーボード奏者としても参加しています。
「HERE COMES THE SUN (ビートルズに会えなかった)」の作曲は小室哲哉 (アレンジは西平彰)で、後に西平彰が手がけた宇多田ヒカルの「Automatic」を聴いた小室哲哉に「ヒカルちゃんが僕を終わらせた」(出典: 日刊スポーツ)と言わしめたあたり、この曲のクレジットに「作曲:小室哲哉 / 編曲:西平彰」に因縁みたいなものを感じてしまいます。
このアルバムも前回同様に後にJ-POP界の大物になった方々が多数集結し、当時若手だった方々を見出した小坂洋二プロデューサーの先見の明、そして新人の渡辺美里にいかに力を入れていた当時のEPICソニーの姿勢が強く感じられます。
この「BREATH」の聴きどころとしては、「HERE COMES THE SUN (ビートルズに会えなかった)」に、前作「Lovin' you」の「嵐ヶ丘」同様にTM NETWORK (宇都宮隆・小室哲哉・ 木根尚登)がコーラスとして参加しています、特にウツの声がカッコいいです。
また、小室哲哉作曲の「PAJAMA TIME」は転調しまくっていて、無駄に壮大な曲とサビが当時中学生の私にはすごくハマっていました(笑)
この河の流れが速すぎて 泳げない時は
この河の幅が広すぎて 渡れない時は
この河を飛べる大きな翼 今はないから
こぎ出せるボートをください
この胸にむなしさがこみあげる時も
いつまでも風が吹くように歩いてゆけるよ
個人的に渡辺美里の初ライブ参戦が「MISATO CONCERT TOUR news special」(NHKホール)で、アンコールの最後の曲が「PAJAMA TIME」だったので、一緒行った友達とふわふわした気分で2時間以上かかって自宅に帰ったのをよく覚えています。
「ribbon -30th Anniversary Edition-」の後でもいいので、「BREATH -30th Anniversary Edition-」を企画・リリースをして欲しいです。なぜリリースしないのか理由を知りたいです。
宇多田ヒカルがEPICソニーへ移籍して予算が取れないのは分かりますが、今の80年代アーティストのリバイバルブームで私のようなライトファンでも当時を懐かしんでリマスターした音源で聴きたいというニーズもかなりあると思うのですが・・・。
最後に当ブログ内で紹介した楽曲を無料試聴(サビ部の30秒間)できるように、音楽ストリーミングサービス「Spotify」をリンクしています。また無料会員に登録するとフル試聴できるのでオススメです。(詳細は、公式サイトにて)
※この記事で使用した画像・映像等の著作権,商標権又はその他の知的財産権画像などは全て権利者に帰属します。またここで紹介している動画は、すべて所属レーベル(レコード会社)、アーティスト所属事務所などがプロモーション用に作成し、YouTubeで公開している公式動画です。
ここまで読んで頂きまして、ありがとうございました!!
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[渡辺美里・80年代アーカイブス6] 岡村靖幸提供曲、岡村ちゃんとの関係は黒歴史? [[80年代] 音楽・EPICソニー]
実は岡村ちゃんは渡辺美里と同じ元EPICソニーレーベルでデビュー前から美里にかなりの楽曲を提供し、実年齢も1個違いだしお互いのデビュー30周年で何らかの絡みがあるのではないか期待していました。
(この辺の話は、当ブログ「[渡辺美里・80年代アーカイブス2] 小室哲哉(TM NETWORK)、岡村靖幸、大江千里」などに詳しく書いています)
まず、この頃聞いたのは、渡辺美里は中古車買取・査定会社「アップル」のCM曲「ここから」と岡村靖幸は映画「みんな!エスパーだよ!」の主題歌(CM)「ラブメッセージ」という曲でした。
このCMを見て、歌詞も相変わらず80年代の渡辺美里の曲に出てくる「君」「僕」とか優等生チックな内容が今も昭和臭がスゴイなという印象だったんですが、「作詩・作曲:大江千里」というのがびっくり。まさか、80年代美里に複数の楽曲を提供していましたが、今回は作詞も千里くんだってとは(苦笑)
30周年という事で彼女の全盛期だった頃のイメージが作ったんだなという印象でした。
美里は中学生の頃はよく聴いていましたが、6th.アルバム「tokyo」(1990年)というアルバム辺りから全く歌詞に共感できない、「ナイフとフォーク」「Oh! ダーリン」など聴いて恥ずかしくなるような幼稚・メルヘンチックな歌詞が増え、デビュー10周年前後に懐かしさで少し聴いた程度でここ十数年の新譜については全く聴きませんでした。
(ちなみにこのアルバムに収録されている「"虹をみたかい (tokyo mix)」は岡村ちゃんの作曲・編曲です。このブログの下位で紹介しています)
しかし、同時期に流れていた岡村ちゃんの「ラブメッセージ」という曲を聞いてびっくり、岡村ワールド全開なのに全く古臭くないし、現役感がスゴイ。よく若手のミュージシャンが好きなアーティストとして「岡村ちゃん」「岡村靖幸」と名前を挙げるのも納得です。
渡辺美里と岡村靖幸は、この[渡辺美里・80年代アーカイブス] シリーズで書いていますか、80年代のEPICソニーを牽引した小坂洋二プロデュース組で、渡辺美里・岡村靖幸・TM NETWORK(小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登)、大江千里は同じレーベルメイトとしてお互いのレギュラーのラジオ・テレビ番組などにゲストに呼ばれたりして、当時の4組はとても中がいいイメージでした。
岡村ちゃんデビューのきっかけは、1985年初頭にEPICソニーへデモテープを送り、才能を認められ同年5月の渡辺美里の2rd.シングル「GROWIN' UP」に職業作曲家として楽曲を初提供。その後、初期の渡辺美里の曲には岡村ちゃん、哲ちゃん、千里くんなど同様に多数の楽曲を提供しています。
各人の提供曲、エピソードについては、「[渡辺美里・80年代アーカイブス2] 小室哲哉(TM NETWORK)、岡村靖幸、大江千里」、「[渡辺美里・80年代アーカイブス4] TM NETWORK ( 小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登 ) 、大江千里 夢の共演」をご覧ください。
そして、渡辺美里のレコーディング時に曲に合わせて踊っていた姿を見た、小坂プロデューサーが1986年に1st.シングル「OUT OF BLUE」でソロアーティストとしてデビューさせました。
今回のテーマは、岡村ちゃんはデビューのきっかけや職業作曲家として渡辺美里が深く関わっており、80~90年代は哲ちゃん(小室哲哉)、千里くん(大江千里)同様にかなりの楽曲を提供しているのに関わらず、他のレーベルメイトと違い昨今のメディアを見てもお互いにコメントを出していない、共演を避けている、またお互いに黒歴史にしているのではないかという印象を受けています。正直、80年代に熱心に渡辺美里を聴いていた、元ファンとしてとても残念な気持ちです。
渡辺美里と岡村靖幸の共演に関しては、私の知る限り渡辺美里が1988年4月29日の岡村ちゃんの日清パワーステーション(当時新宿にありました)の公演にゲスト出演して、渡辺美里提供曲「19才の秘かな欲望」を一緒に歌唱したり、岡村靖幸が渡辺美里の1989年7月25日の西武球場公演「SUPER Flower bed BALL '89」にゲスト出演して、コーラス参加曲「恋したっていいじゃない」を一緒に歌唱しています。実は翌日の雷雨で中止になった公演を観にいったのてすが、前日は岡村ちゃんがゲストだったから、今日は千里くんかなと友達と話していた事をよく覚えています。
先ほどツイートした写真を選んでいた時にファイルの中から出てきた美里と岡村ちゃんの貴重な2ショット。1989年7月25日西武球場にて。2人で「恋したっていいじゃない」! pic.twitter.com/3qyKZDdTll
— Maki (@m_memo0807) 2016年7月12日
また、岡村ちゃんのデビュー前にも渡辺美里とTM NETWORKと一緒に1986年12月21日ので行なわれたTBS開局35周年記念「アニバーサリーロックフェスティバル」(日本武道館) にも一緒に参加しています。
この記事の中で紹介した武道館イベントの時の写真。岡村くんのメイクが(^^; #渡辺美里 #tmnetwork #岡村靖幸 #白井貴子
— Maki (@m_memo0807) 2014年6月15日
http://t.co/DsdBPvm4ie pic.twitter.com/q6PsIgoiJF
(詳しくは、「[渡辺美里・80年代アーカイブス4] TM NETWORK ( 小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登 ) 、大江千里 夢の共演」をご覧ください)
また楽曲提供については、1985年の渡辺美里のファーストアルバム「eyes」に
「GROWIN' UP」(シングル曲)「すべて君のため」「Bye Bye Yesterday」3曲(11曲中)を本人デビュー前に提供しています。(無料試聴・詳しくは、「[渡辺美里・80年代アーカイブス3] CD音源リマスター・ハイレゾについて」をご覧ください)
1986年発売の2rd.アルバム「Lovin' you」は、岡村ちゃん自身が20曲中、8曲楽曲提供しています。(ちなみ小室哲哉は7曲提供しています)
(無料試聴・詳しくは、「[渡辺美里・80年代アーカイブス5] 感想・レビュー・無料全曲試聴有 「Lovin' you -30th Anniversary Edition-」」をご覧ください)
このアルバムの渡辺美里のデビュー30周年企画盤「Lovin' you -30th Anniversary Edition-」の発売時に、20曲中7曲提供の哲ちゃん(小室哲哉)は曲ごとのコメントを寄せてくれたのに20曲中8曲提供の岡村ちゃんは一切なし。ちなみに1曲提供の木根さん(木根尚登)のコメントの中に「岡村くん」と名前を出してくれていたのはうれしかったです。
[参考: ソニー・ミュージックレーベルズ]
小室哲哉さんと木根尚登さんからコメントを頂きました!!
他にも6th.アルバム「tokyo」(1990年)の収録曲で、渡辺美里本人出演のマクセルのカセットテープのCM曲で、オリコンNo.1シングル「虹をみたかい」は岡村靖幸作曲です。
このようにデビュー前から、岡村ちゃんは美里にたくさんの楽曲を提供したりライブで共演しているのにも関わらず、最近のメディア・インタビューを見ているとお互いの名前を全く出さないので、二人の80年代を知る元ファンとしてとても残念に思います。
渡辺美里デビュー30周年記念本「渡辺美里ぴあ」でも
80年代、渡辺美里に多くの楽曲を提供しその後職業作曲家として大成した、大江千里、伊秩弘将 (SPEEDプロデューサー)、TM NETWORKの木根尚登・小室哲哉などなど祝福のコメントを寄せていますが、岡村ちゃんは一切無し。ただし、岡村ちゃんはTM NETWORK デビュー30周年記念本「小室哲哉ぴあ TM編」には祝福コメントを寄せているのに・・・。(美里も大きく紙面をさいてコメントしています)
また、渡辺美里同様にEPICソニーの大御所、マーチンさんこと鈴木雅之ソロ・デビュー30周年記念アルバム「dolce」(2016年)には、岡村ちゃんはEPICソニー時代の1986年にマーチンさんに楽曲提供(別の夜へ〜Let's go〜)している縁で、「Luv or Trap」の楽曲提供とコーラスも担当しています。
しかし、渡辺美里デビュー30周年記念オリジナルアルバム「オーディナリー・ライフ」(2015年)には、楽曲提供なし。岡村ちゃん同様に職業作曲家として「My Revolution」で最初のヒットを飛ばした"ゴールデン・コンビ"の哲ちゃん(小室哲哉)もなぜか楽曲提供もなし。
ふふふ(^^)RT“@suguru2014fanks: @Tetsuya_Komuro 来年TMは30周年ですが、美里ちゃんも再来年で30周年です。それまでにまた、美里詞&小室曲の新作が聴きたいです!!!”
— Tetsuya Komuro (@Tetsuya_Komuro) 2013年9月9日
と以前哲ちゃんのTwitter (@Tetsuya_Komuro)にはあったのですが、その後トークアプリ755 (https://7gogo.jp/komuro-tetsuya)で「何曲か送ったんだけど、まだ採用になってないね。」とコメントがあったので、今回はお蔵入りのようでした。
渡辺美里氏自身も2015年11月7日(土)のBS日テレ「地球劇場~100年後の君に聴かせたい歌~」にゲスト出演された時にデビュー30周年を振り返り、80年代の曲と各楽曲提供者をVTRで紹介した企画でも哲ちゃん(小室哲哉)、千里くん(大江千里)の事は話しても
岡村ちゃんについては完全スルー・・・。
渡辺美里って、嫌いになったら全て黒歴史にするのかなと思ったのは、90年代にプロデュースを受けたコバタケ(小林武史)さんの時も同様。
私が最近よく聴いている、小林武史プロデュースの女性SSW・桐嶋ノドカと渡辺美里との音楽対談番組「あたしの音楽」(フジテレビNEXT)を観ていたところ、
渡辺美里「小林武史さんが、プロデュース?」
桐嶋ノドカ「はい、そうなんです。」
というくだりで、その後一切渡辺美里と小林武史の関係性については触れられずに あなただって小林武史プロデュースでしょ!! ってツッコミました。番組冒頭でデビュー30周年と紹介されていたのに関わらず、コバタケさんは黒歴史なのかと感じました。
「[渡辺美里・90年代アーカイブス番外編] 小林武史(MY LITTLE LOVER)との音楽的関係性」でも書きましたが、8th.アルバム「BIG WAVE」(1993年)と9th.アルバム「Baby Faith」(1994年)の2作は、小林武史プロデュースのアルバムでした。
彼女のデビュー10周年イヤーの1995年に作詞・渡辺美里、作曲・小林武史でシングル「シンシアリー[Sincerely]」(TBS系「筑紫哲也NEWS23」エンディングテーマ)をリリースしています。
ちなみに8th.アルバム「BIG WAVE」(1993年)では、岡村ちゃんも4曲 (3. ジャングル チャイルド、4. BIG WAVE やってきた (シングル曲)、8. 若きモンスターの逆襲、10. さえない20代)提供し「作曲:岡村靖幸、編曲:小林武史」というクレジットはなかなかレアだと思います。
のちにこのアルバムのレコーディング・ツアーのサポートメンバーだったギターの藤井謙二氏がのちに小林武史プロデュースの「MY LITTLE LOVER」(マイラバ)としてデビューしています。
テロップで、「渡辺美里さんもアルバム「BIG WAVE」「Baby Faith」が 小林武史さんプロデュース」と表記があってもいいし、彼女の口からも以前小林さんと一緒に仕事をしたことあると言った方が、桐嶋さんにもよかったと思いますが、対談の台本にこのような話が一切ないのは非常に不思議でした。
コバタケさんが主催する「ap bank fes」の「Bank Band」には、美里のバックバンドでおなじみの山本拓夫氏、小倉博和氏などがいるので一度位呼ばれるのかと思っていましたが・・・。
今の10代~20代は渡辺美里の事を知らない人がほとんどで、親の世代の懐メロ歌手の認識程度だと思います。反して岡村靖幸、岡村ちゃんはサブカル層も含めよく10~20代も行く音楽フェスにも参加してるし、若手のアーティストも好きなアーティストのひとりに岡村ちゃんの名前をよく聞くし、現役感はスゴイいので岡村ちゃんとのコラボで新規ファンの開拓や私のように80年代の頃の聴いていた元ファンなど再発掘も可能だと思うのですが。
なんにせよ、80年代のEPICソニーの末っ子と秘蔵っ子として、当時EPICソニーのプロモーション・ビデオを作成してた坂西伊作監督のワンカメで独自の世界観が秀逸な映画で主演を努めた期待の若手アーティストだった二人、また岡村ちゃん作曲の美里の歌を聴いてみたい一人です。
たまに歌番組で昭和の懐メロ・青春ソングのくくりで、作曲者の哲ちゃん(小室哲哉)とセットで「My Revolution」ばかり歌っていますが、同時期の裏名曲の岡村ちゃん作曲の「Lovin' you」を岡村ちゃんの弾き語り聴いてみたいです。個人的には、マイレボよりもLovin' youの方が好きです。
某動画サイトで岡村ちゃんのセルフカバーのピアノ弾き語りで「Lovin' you」を歌っている動画がすごくよかったです。また、渡辺美里提供曲の「泣いちゃいそうだよ 」、
「19才の秘かな欲望」も岡村ちゃんが歌うライブ音源もあったので、二人の共演を見てみたいですが無理ですかね(苦笑)
ちなみに「19才の秘かな欲望」については、美里オリジナルがアルバム「Lovin' you」(1986年)、美里セルフカバー版がアルバム「ribbon」(1988年)に収録、
岡村ちゃんのセルフカバー版が、アルバム「DATE」(1988年)に収録されています。
最後に当ブログ内で紹介した楽曲を無料試聴(サビ部の30秒間)できるように、音楽ストリーミングサービス「Spotify」をリンクしています。また無料会員に登録するとフル試聴できるのでオススメです。(詳細は、公式サイトにて)
※この記事で使用した画像・映像等の著作権,商標権又はその他の知的財産権画像などは全て権利者に帰属します。またここで紹介している動画は、すべて所属レーベル(レコード会社)、アーティスト所属事務所などがプロモーション用に作成し、YouTubeで公開している公式動画です。
ここまで読んで頂きまして、ありがとうございました!!
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(仮) [渡辺美里・80年代アーカイブス5] 感想・レビュー・無料全曲試聴有 「Lovin' you -30th Anniversary Edition-」 [[80年代] 音楽・EPICソニー]
[渡辺美里・80年代アーカイブス5]
感想・レビュー・無料全曲試聴有 「Lovin' you -30th Anniversary Edition-」
http://sotobo.blog.so-net.ne.jp/2016-09-27
主に初回限定特典として付いた、1986年の第1回西武スタジアムライブ(MISATO SPECIAL '86 KICK OFF)のDVDについて辛口レビューを書きました。
Amazonの購入レビューでは現役ファンの方の「星5」のみの絶賛コメントでしたが、5thアルバム 「Flower Bed」の頃まで熱心なファンだった者としての感想です。
他に「渡辺美里: 80・90年代アーカイブス」として、
・[渡辺美里・80年代アーカイブス1] デビュー30周年記念の想い出
・[渡辺美里・80年代アーカイブス2] 小室哲哉(TM NETWORK)、岡村靖幸、大江千里
・[渡辺美里・80年代アーカイブス3] CD音源リマスター・ハイレゾについて
・[渡辺美里・80年代アーカイブス4] TM NETWORK(小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登)、大江千里 夢の共演
・[渡辺美里・90年代アーカイブス番外編] 小林武史(MY LITTLE LOVER)との音楽的関係性
というトピックを書いていますので、よかったらご覧ください。
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[渡辺美里・80年代アーカイブス5] 感想・レビュー・無料全曲試聴有 「Lovin' you -30th Anniversary Edition-」 [[80年代] 音楽・EPICソニー]
以前のブログ、「[渡辺美里・80年代アーカイブス3] CD音源リマスター・ハイレゾについて」にて、渡辺美里 デビュー30周年記念企画としてファーストアルバムの「eyes -30th Anniversary Edition-」を紹介いたしました。
今回は、第2弾として待望の渡辺美里のセカンドアルバム「Lovin’you」の2016年リマスター版、「Lovin’you -30th Anniversary Edition-」を紹介いたします。
「Lovin' you -30th Anniversary Edition-」の発売形態
今回も以下の2形態でのリリースとなっており、発売日は2016年11月30日 (水) でした。
通常版 (CD2枚組+ライナーノーツブックレット) と
初回限定版 (7インチサイズ特製ジャケット・CD2枚組+ライナーノーツブックレット+DVD+カラーフォトブックレット) (+早期予約特典) となっております。
※収録曲に関しては、当ブログで全て無料で試聴できます。視聴環境は、音楽ストリーミングサービス「Spotify」を使用しています。
Lovin' you -30th Anniversary Edition- (初回生産限定盤) (DVD付) を購入しました
2016年11月18日時点で、Amazonでは「Lovin' you -30th Anniversary Edition-(初回生産限定盤)(DVD付)」が、通常価格の24%OFFで「7,447 円」となっていましたので、私は早期予約をして購入しました。
発売日当日に、Amazonより到着しました。
初回生産限定盤のサイズすが、LPレコード (左)・CD (真ん中) と比べるとこのような感じになっています。
CDケースは、LPジャケットを縮小したデザインになっています。
初回限定特典フォトブックレットについて
通常のライナーノーツブックレットに加えて、1986年当時に撮影された未公開写真を中心に構成された約100ページのカラーフォトブックレットが付属します。
当時、ソニーはパチパチ、GBなど音楽雑誌を刊行していたため、こうした素材が充実していたと考えられます。
初回限定特典DVDについて
初回限定特典として、1986年の第1回西武球場ライブ (MISATO SPECIAL '86 KICK OFF) のDVDが付属しています。第1回となるスタジアムライブは、西武球場の他に大阪スタジアムや名古屋城深井丸広場でも開催されており、ジャケットは大阪スタジアムの公演時となっています。
DVDの台紙が、シングル盤「My Revolution」盤をイメージしたデザインになっています。
今回、収録している第1回西武球場ライブ (MISATO SPECIAL '86 KICK OFF) は、当時サポートメンバーとしてTM NETWORKの小室哲哉氏 (哲ちゃん) が参加しているのも見所のひとつとなっています。
MISATO SPECIAL '86 KICK OFF (1986年8月8日 西武球場 セットリスト)
18才のライブ
A Happy Ending
19才の秘かな欲望
Lovin' you
死んでるみたいに生きたくない
Lazy Crazy Blueberry Pie
Resistance
嵐ヶ丘
Steppin' Now
Teenage Walk
Bye Bye Yesterday
雨よ降らないで
天使にかまれる
eyes
素敵になりたい
My Revolution
みつめていたい (Restin' In Your Room)
<アンコール>
男の子のように
Long Night
悲しき願い(Here & There)
GROWIN' UP
きみに会えて
なお映像は、渡辺美里のビデオクリップ「BORN1」(MISATO BORN AUG.1986-MAR.1987) などに収録されているものと同一のものとなっていました。
購入後の感想
音質については、前回の「eyes」に引き続き、世界的に著名なマスタリング・エンジニアでありテッド・ジェンセン (Ted Jensen) 氏により、マスタータープからリマスターを行っており、音域なども広がり、とても聞きやすくなっています。
初回DVDには限定のDVDには、第1回西武球場ライブ「KICK OFF」での未発表映像「Lovin' you」と「My Revolution」が追加されています。前述の「BORN1」(MISATO BORN AUG.1986-MAR.1987) より、画質は少し明るくなったように感じましたが、画面サイズは4:3のままでした。
私のように中高生の頃よく聴いた元ファンも、久しぶりに購入して聴いてみようと思っても、初回特典のDVDには2曲だけの追加で、前作の「eyes -30th Anniversary Edition-」の際のように、ボーナストラックを追加するか、せめて未発表のミュージックビデオ「GROWIN'UP」を含めるなど、もう少し充実した内容が欲しかったです。初回生産限定盤は定価9,800円、通常版も定価4,200円となっており、手に取りづらい価格帯だと感じました。
また、初回生産限定盤の早期予約特典として、"生カセット「想い出の美里テープ」"が付属するパッケージもありました。仕様については、「※生のカセットテープとなります(ブランクのカセットテープ/音源の入っていないカセットテープとなります)」とのことで、価格は初回限定版が9,800円でした。
今はCDが売れない時代で、音楽ストリーミング配信サービスが全盛となり、Spotifyでは広告が入るものの無料で全曲をフルで聴くことができます。CDを買わなくてもこれで十分だと感じる方も多いかと思います。私は頂き物のAmazonギフト券で購入したので、実質無料で入手しました。ギフト券がなかったら、購入を躊躇したかもしれませんでした。
アルバム「Lovin' you」の紹介
今回リマスターされた「Lovin' you」は、1986年7月2日にリリースされた2枚組のセカンドアルバムで、10代ならではの若さゆえの荒削りな感じがありますが、キラリと光るフレッシュな渡辺美里が聴けます。
部活の大会の帰りに初めて買ったLP、渡辺美里「Lovin' you」たしか4,200円。詞は自身によるものに加え、作家陣は小室哲哉・岡村靖幸・佐橋佳幸・大江千里など
— Leとンぼ† (@zushiLon) 2015年7月16日
夕刊の広告に大々的に載ったのが印象的だった ~1986年の夏 pic.twitter.com/f0WwKN7gSb
このアルバムには、渡辺美里の代表曲となる「My Revolution」が収録されており、作曲陣も20曲中、TM NETWORKの小室哲哉が7曲、デビュー直前の岡村靖幸 (岡村ちゃん) が8曲を担当しています。TM NETWORKはコーラスを担当しており、当時のEPICソニーの小坂組の力を結集させた作品となっています。また、現在の80年代シティポップブームで再評価されている大村雅朗がすべてのアレンジ (編曲) を手掛けています。
HERE (1枚目)
1. Long Night (作詞:渡辺美里、作曲:岡村靖幸、編曲:大村雅朗)
2. 天使にかまれる (作詞:渡辺美里、作曲:小室哲哉、編曲:大村雅朗・小室哲哉)
3. My Revolution (作詞:川村真澄、作曲:小室哲哉、編曲:大村雅朗)
4. そばにいるよ (作詞:神沢礼江、作曲:小室哲哉、編曲:大村雅朗)
5. 素敵になりたい (作詞:神沢礼江、作曲:岡村靖幸、編曲:大村雅朗)
6. 19才の秘かな欲望 (作詞:戸沢暢美、作曲:岡村靖幸、編曲:大村雅朗)
7. This Moment (作詞:川村真澄、作曲:小室哲哉、編曲:大村雅朗)
8. 君はクロール (作詞:渡辺美里、作曲・編曲:大村雅朗)
9. Resistance (作詞:神沢礼江、作曲:岡村靖幸、編曲:大村雅朗)
THERE (2枚目)
1. 悲しき願い(Here & There)(作詞:渡辺美里、作曲:岡村靖幸、編曲:大村雅朗)
2. みつめていたい(Restin' in Your Room)(作詞:渡辺美里、作曲:岡村靖幸、編曲:大村雅朗)
3. 言いだせないまま (作詞:神沢礼江、作曲:木根尚登、編曲:大村雅朗)
4. 雨よ降らないで (作詞:渡辺美里、作曲:小室哲哉、編曲:大村雅朗)
5. Steppin' Now (作詞・作曲:渡辺美里、編曲:大村雅朗)
6. 男の子のように (作詞:渡辺美里、作曲:西本明、編曲:大村雅朗)
7. A Happy Ending (作詞:川村真澄、作曲:岡村靖幸、編曲:大村雅朗)
8. Teenage Walk (作詞:神沢礼江、作曲:小室哲哉、編曲:大村雅朗)
9. 嵐ヶ丘 (作詞:渡辺美里、作曲:小室哲哉、編曲:大村雅朗・小室哲哉)
10. Lovin' you (作詞:渡辺美里、作曲:岡村靖幸、編曲:大村雅朗)
なお、岡村靖幸作曲の「19才の秘かな欲望」は本人がセルフカバーし、アルバム「DATE」に収録されています。
19才の秘かな欲望 / 渡辺美里 | 19才の秘かな欲望 / 岡村靖幸 |
また、渡辺美里自身も4thアルバム「ribbon」で、「19才の秘かな欲望 (The Lover Soul Version)」として、セルフカバーしています。
19才の秘かな欲望 | 19才の秘かな欲望 (The Lover Soul Version) |
アルバムのタイトル曲かつラストトラックである岡村靖幸作曲の「Lovin' you」は、コブクロがカバーアルバム「ALL COVERS BEST」でこの曲をカバーしています。
Lovin' you / 渡辺美里 | Lovin' you / コブクロ |
毎日、このブログには「渡辺美里」、「TM NETWORK」(小室哲哉)、「岡村靖幸」、「大江千里」といった、エピック・ソニー小坂組関連の検索ワードで検索されていますが、
先日、TM NETWORKの80年代の3作品「Self Control」、「humansystem」、「CAROL」が、2013年のデジタルリマスターのBlu-spec2仕様盤がAmazonで約1600円前後で購入できました。まだリマスターされていない80年代の「BREATH」や「Flower bed」も、アニバーサリーにこだわらず、TMのように廉価版価格でリリースされることを願っています。
なお、渡辺美里「Lovin' you -30th Anniversary Edition-」の最新情報については、「ソニーミュージック オフィシャルサイト」(渡辺美里)にてご確認ください。
※この記事で使用した画像・映像等の著作権,商標権又はその他の知的財産権画像などは全て権利者に帰属します。また掲載した私が所有しているCD・レコード、書籍等の写真は他のサイト・ブログ、各SNS等への転用・引用は一切しないようお願いいたします。
ここまで読んで頂きまして、ありがとうございました!!
ぜひ、ホームページ「外房雑記録」(https://sotobou.web.fc2.com/)にも、遊びにきてくださいね♪ 内容は、クラブミュージック/クラブジャズ/洋楽の名盤CDガイド、Nゲージ入門 (鉄道模型) ガイド、JR外房線ガイド (車両・歴史・廃線など) です。
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[渡辺美里・80年代アーカイブス4] TM NETWORK ( 小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登 ) 、大江千里 夢の共演 [[80年代] 音楽・EPICソニー]
今日は「渡辺美里・80年代アーカイブス2」の続編で、印象に残ったテレビ(ラジオ)共演を少し書いてみたいと思います。
■夜のヒットスタジオ
共演と言えば、80年代のフジテレビの「夜のヒットスタジオ」(通称: 夜ヒット)でした。
私の神回は1989年7月12日放送の「ムーンライト・ダンス」(渡辺美里)、「DIVE INTO YOUR BODY」 (TM NETWORK)、そしてマンスリーゲストの大江千里の「ジェリオ’S BAR」の回でした。
この回の最初ハプニングは、「ムーンライト・ダンス」(渡辺美里)の歌唱時のキーボード奏者が作曲者の小室哲哉 (YAMAHA KX5) の時に
曲の途中でシーケンサー (自動演奏装置) が不調になりメロディーとベース音がズレるというハプニングが発生、小室哲哉がスタッフに曲中に何回も手で「×」(バツ)をして、シーケンサーを切れというジェスチャーが何回も見られましたが、無事に歌い切った渡辺美里もプロだなと思いました。
そして夢の共演は、大江千里の「ジェリオ’S BAR」歌唱時の間奏時に、大江千里がゲスト席のいた渡辺美里・TM NETWORKのお三方をコーラスとして引き入れます。
EPICソニー・小坂チームの面々が、仲良く歌唱したことが思い出深いです。
■エピックレコードジャパン創立25周年記念イベント「LIVE EPIC25」
「[渡辺美里アーカイブ1] デビュー30周年記念の想い出」、「[渡辺美里アーカイブ2] 小室哲哉(TM NETWORK)、岡村靖幸、大江千里」でもご紹介した、2003年に行われたエピックレコードジャパン創立25周年記念イベント「LIVE EPIC25」でも同じステージに立っていたのてすが、この時は共演は渡辺美里と小室哲哉のみだったので私の知る限り、この「夜ヒット」だけがこの3組の共演シーンだった思います。
この模様は映像化されています。
この時は、大江千里が「YOU」「REAL」「十人十色」、TM NETWORKが「Be Together」「Get Wild」「Self Control」、渡辺美里が「きみに会えて」(ピアノ伴奏・小室哲哉)「My Revolution」(ピアノ伴奏・小室哲哉)「恋したっていいじゃない」「10years」を歌っています。
ちなみに大江千里は、1992年のTMNの「RHYTHM RED TMN TOUR」にゲスト出演しています。
この模様は映像化されています。
余談ですが、デビュー前のTM NETWORKが大江千里のアルバム「Pleasure」(1984年)にコーラスとして参加しています。
コーラス参加曲は、1.シンデレラにはかなわない、3.待ちわびて、9.BOYS & GIRLSとなっています。
小室哲哉が、大江千里の5th.シングル「ロマンス」(1984年)、22th.シングル「あいたい」(1990年)などのアレンジ(編曲)を手がけています。さすが、小坂組って感じがします。
■TBS開局35周年イベント「ANNIVERSARY ROCK FESTIVAL」
また、当時Fanks (TM Networkのファン) としては「渡辺美里」・「TM NETWORK」の組み合わせで、1986年12月21日に日本武道館で行われた、TBS開局35周年イベント「ANNIVERSARY ROCK FESTIVAL」でジョイントライブをしています。当時は音楽雑誌の写真記事を読み、一部音源TBSラジオで放送されました。(TBSさん、この時の音源を商品化なり配信して欲しいです)
【セットリスト】
TBS開局35周年記念「アニバーサリーロックフェスティバル」@日本武道館 (昭和61年12月21日)
1. My Revolution (Hello Version) ※
2. All-Right All-Night ◎※
3. 悲しき願い ◎
4. Growin’ Up
5. Long Night
6. Steppin’ Night
7. Passenger ※
8. Come on Let’s Dance ◎※
9. You Can Dance
10. My Revolution ◎
(◎: 某動画サイトで聴いた音源 / ※: TBSラジオ 放送)
当時の貴重な写真はこちら。(当時GBに記事・写真は掲載されていましたが、実家で既に処分されていました)
こちらも武道館イベントのウツと美里。当時、女性ファンからのブーイングで舞台上でウツにはあまり接近できなかったようですね(笑)。 #tmnetwork #渡辺美里 pic.twitter.com/kSDkX4XvS9
— Maki (@m_memo0807) 2014年6月15日
同じく86年、武道館イベントの時のウツと美里(^^)。 #tmnetwork #渡辺美里 pic.twitter.com/VNZ9nEMsC4
— Maki (@m_memo0807) 2014年6月15日
最近、この時の『◎』印の一部の音源を某動画サイトで聴いたんですが、TM NETWORKの「All-Right All-Night」と「Come on Let's Dance」の時の渡辺美里のコーラスがカッコ良すぎました。
(渡辺美里は、この曲が収録されている、3rd.アルバム「GORILLA」(1986年) のコーラスとしても参加しています。当ブログ「[渡辺美里・80年代アーカイブス2] 小室哲哉(TM NETWORK)、岡村靖幸、大江千里」にて無料フル試聴が可能になっています)
ただ、音割れやノイズが酷くTBSラジオ未公開の「Passenger」も聴けたので、会場でFanksラジカセで録音されたものではないかと思います。(どうせなら、美里を入れたフルで聴きたかったです)
ちなみにこの時のライブには、当時の渡辺美里の事務所「ハートランド」の先輩の白井貴子、またデビュー直後の岡村靖幸が出演、岡村ちゃんはデビュー直後の初ライブ(1st.シングル「OUT OF BLUE」を歌唱)となっています。(wikipedia 「岡村靖幸」項より)
この記事の中で紹介した武道館イベントの時の写真。岡村くんのメイクが(^^; #渡辺美里 #tmnetwork #岡村靖幸 #白井貴子
— Maki (@m_memo0807) 2014年6月15日
http://t.co/DsdBPvm4ie pic.twitter.com/q6PsIgoiJF
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先日、渡辺美里の名盤ライブ「eyes」が東京・大阪で行われました。
デビュー30周年の渡辺美里が、自身の1stアルバムを完全再現!「名盤ライブ『eyes』」エムオン!にて5月放送決定https://t.co/eYB4EmtKqL pic.twitter.com/C81H5JXZdz
— M-ON! Press (@mon_press) 2016年3月23日
渡辺美里のデビューアルバム「eyes」の再現ライブでした。
渡辺美里『eyes』名盤ライブご招待の裏側 #ソニー銀行 https://t.co/dmxCPmm3MK pic.twitter.com/omsMchSNHE
— ソニー銀行 (@sonybank_jp) 2016年4月4日
アルバム名にもなった「eyes」を作曲した、木根尚登 (TM NETWORK) が観にこられていましたね。
今日はお台場に渡辺美里さんの名盤ライブに行って来ました。30年衰えない彼女の歌は凄い!懐かしい人達に沢山会いました。写真はギターの佐橋君とのスリーショット。 pic.twitter.com/FmafH1pZF1
— 木根尚登 (@kinenaoto) 2016年3月12日
岡村ちゃん (岡村靖幸) を含めた、EPICソニー・小坂チームの面々がデビュー30周年を含め4組の共演ライブとかあるとうれしいんですが、所属レーベルもバラバラになってしまったりと難しいのかなと思ってしまいます・・・。
※この記事で使用した画像・映像等の著作権,商標権又はその他の知的財産権画像などは全て権利者に帰属します。また掲載した私が所有しているCD・レコード、書籍等の写真は他のサイト・ブログ、各SNS等への転用・引用は一切しないようお願いいたします。
「その5」([渡辺美里・80年代アーカイブス5] Lovin' you -30th Anniversary Edition-、11/30発売!)へ、続きます。
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[渡辺美里・90年代アーカイブス番外編] 小林武史(MY LITTLE LOVER)との音楽的関係性 [[80年代] 音楽・EPICソニー]
90年代の「TK」と言えば、小室哲哉と小林武史でした。この二人が絡んでいるいるアーティストは稀ではないでしょうか?
90年代の小林武史プロデュースと言えば、「Mr.Children」(ミスチル)と「MY LITTLE LOVER」(マイラバ)でした。しかも1995年のマイラバデビュー前夜のコバタケ氏がプロデュースした「BIG WAVE」「Baby Faith」では元マイラバのメンバーである藤井謙二氏も関わっていました。
この記事を書くきっかけになったのは、以下の音楽ニュースサイトでした。MY LITTLE LOVER (以下: マイラバ)がデビュー20周年で、それを記念したアルバム「re:evergreen」を11月25日(水)にリリースするニュースでした。
余談ですがこのジャケ写は、20年前にリリースされた「evergreen」のジャケ写のデザインを再現したそうです。このアルバムは当時かなり聴き込んでいたので懐かしいです。
先月先行配信リリースされた、アルバム収録曲「ターミナル」は映画「起終点駅 ターミナル」の主題歌になっているので、テレビのスポットで耳にした事がある方も多いと思います。
マイラバの「evergreen」がリリースされた90年代はバブルの終焉ということもあり、すごくCDが売れた時代でもありました。このアルバムは発売直後でミリオンとなり、累計280万枚という今では考えられない枚数ですね。。。
・・・という事で当時購入したCDを収納ボックスからひっぱりでしてきました。
透明ケースは経年劣化でかなり黄ばんでいましたが、初回特典のメンバーサイン付きのポストカードや3面デジパック仕様と懐かしいです。だいぶ話が脱線してしまいましたね(苦笑)
ここでブログのタイトルが「渡辺美里・90年代アーカイブス番外編」となったのは、実はマイラバのデビューを当時知ったのは「渡辺美里」の人脈つながりで知りました。
マイラバのプロデューサーはのちにメンバーになる「小林武史」氏(コバタケ)ですが、渡辺美里の1993年のアルバム「BIG WAVE」、1994年のアルバム「Baby Faith」のプロデューサーになっています。
そして、アルバムのスタジオミュージシャン、ツアー時のサポートメンバーとしてのちにマイラバのメンバーに「藤井謙二」がギターとして参加しています。
テレ朝の「ミュージックステーション」(1994年 7月29日)に渡辺美里の「チェリーが3つ並ばない」(編曲: 小林武史)の際に当時のツアーメンバーのバックバンドとして出演しています。
また、渡辺美里のサポートメンバーやバンマスとお馴染み、小林武史氏&桜井和寿氏(Mr.Children)が中心となった「Bank Band」のメンバーとしてお馴染みの「山本拓夫」氏が、マイラバのデビュー曲になる「Man & Woman」のホーンアレンジを担当しています。
このブログを書きながら、「evergreen」を十数年ぶりに聴いていますがやっぱりいいですね。特にタイトル曲でもある、「evergreen」は名曲ですね。詩の世界観がとても好きです!
渡辺美里と言えば、せっかく小林武史氏をプロデューサーに迎えても結局80年代の頃のような中高生のような恋愛のような世界観の歌詞ばかりで、すごくもったいないアルバムだなと感じました。渡辺美里は「懐メロ」という感じで「J-POP」とカテゴリーからもれてしまったと個人的には思っています。
歌唱力はあり、実績のある作曲家・プロデューサーを迎えていたのだから、作詞は外注してもよかったと今になれば思います。
ここまで読んで頂きまして、ありがとうございました!!
※ここで紹介している動画は、すべて所属レーベル(レコード会社)、アーティスト所属事務所などがプロモーション用に作成し、YouTubeで公開している公式動画です。
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[渡辺美里・80年代アーカイブス3] CD音源リマスター・ハイレゾについて [[80年代] 音楽・EPICソニー]
先日ファーストアルバム「eyes」が、渡辺美里 デビュー30周年記念企画 『eyes -30th Anniversary Edition-』として12月16日(水)に発売されると公式に発表がありました。
01. SOMEWHERE (作曲・編曲:小室哲哉)
02. GROWIN' UP (作詞:神沢礼江 作曲:岡村靖幸 編曲:後藤次利)
03. すべて君のため (作詞:神沢礼江 作曲:岡村靖幸 編曲:後藤次利)
04. 18才のライブ (作詞:竹花いち子 作曲:亀井登志夫 編曲:大村憲司)
05. 悲しいボーイフレンド (作詞・作曲:大江千里 編曲:後藤次利)
06. eyes (作詞:戸沢暢美 作曲:木根尚登 編曲:西本明)
07. 死んでるみたいに生きたくない (作詞:戸沢暢美 作曲:小室哲哉 編曲:後藤次利)
08. 追いかけてRAINBOW (作詞:渡辺美里 作曲:白井貴子 編曲:後藤次利)
09. Lazy Crazy Blueberry Pie (作詞:神沢礼江 作曲・編曲:岡村靖幸)
10. きみに会えて (作詞:神沢礼江 作曲:小室哲哉 編曲:清水信之)
11. Bye Bye Yesterday (作詞:渡辺美里 作曲:岡村靖幸 編曲:清水信之)
(※LP盤は01~06がA面、07〜11がB面)
[ボーナス・トラック]
1. I’m Free (シングル「I’m Free」収録)
2. タフな気持で(Don’t Cry) (シングル「I’m Free」収録)
3. ルージュの色よりもっと (シングル「GROWIN’ UP」収録)
当ブログでは、紹介した渡辺美里の楽曲を全て無料で試聴できるように、私がよく利用している音楽ストリーミングサービス「Spotify」をリンクしました。このブログで紹介した全曲無料で試聴可能と鳴っています。また無料会員に登録すると一定時間内ならフル試聴できるのでオススメです。
今回は、LP付きの「完全生産限定盤」と「通常盤」の2種類となります。
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両方とも最新リマスター、高品質CD(Blu-spec CD2)という仕様で、この時期にリリースしたシングルのカップリング曲(I’m Free、タフな気持で(Don’t Cry)、ルージュの色よりもっと)も収録されます。
「完全生産限定盤」は未公開のアザーカットを使用した豪華LPサイズWジャケット仕様、「通常盤」は未公開のアザーカットを使用した豪華LPサイズWジャケット仕様となります。私は当時買ったLPは持っているので「通常盤」を購入予定です。
ファーストアルバム「eyes」は、小坂組のデビューしたばかりの「TM NETWORK」(小室哲哉、木根尚登)、「大江千里」、デビュー前の「岡村靖幸」が楽曲を提供し、同じ事務所(ハートランド)の先輩で渡辺美里がデビュー前にライブのコーラスに参加していた「白井貴子」やアレンジャー陣も「後藤次利」、高校の先輩でもある「清水信之」といかに当時のEPICソニーが力を入れた大型新人の一大プロジェクトだったという事がわかります。
まだ渡辺美里の声も今のように力強いヴォーカル(悪く言えば野太い声)ではなく、透明感がある声でタイトル曲の「eyes」や「きみに会えて」など名曲が多いです。今のようにシングル曲とアルバム曲との差異が無く、アルバムとしてのクオリティーが高かったと思います。
出来れば、80年代にリリースされた「Lovin' you」、「BREATH」、「ribbon」、「Flower bed」も同じ仕様で再発して欲しいです。私のように80年代の渡辺美里のファンだったという人は多いと思うのですが・・・。
今年は渡辺美里 デビュー30周年記念という事で、上記の過去アルバムの音源リマスターの発売や既に絶版になっている映像作品「born」シリーズの画質(デジタル処理)・音質向上版の再発や音源のハイレゾでの配信も期待しています。
実は、80年代の初期の頃のアルバムを含めた、音源リマスター及び高音質CD化(Blu-spec CD)は25周年の時に「Wonderful Moments 25th」(完全生産限定盤)としてリリースされています。
これバラ売りして欲しかったんですが・・・。もう一つはEPICソニーレーベルの25周年を記念して発売された、「The LEGEND」。
こちらは、CDの他にデジタル販売(MP3形式)でも販売されています。EPICの25周年という事で80年代の作品を中心にコンパイルされています。当時買ったアルバムと比べると音質や音圧が格段に良くなっているのでおススメです。
01. eyes (作詞:戸沢暢美、作曲:木根尚登、編曲:西本明)「eyes」収録
02. My Revolution (作詞:川村真澄、作曲:小室哲哉、編曲:大村雅朗) 「Lovin' you」収録
03. BOYS CRIED -あの時からかもしれない- (作詞:渡辺美里、作曲:伊秩弘将、編曲:西平彰)「BREATH」収録
04. センチメンタル カンガルー (作詞:渡辺美里、作曲・編曲:佐橋佳幸)「ribbon」収録
05. すき (作詞:渡辺美里、作曲:大江千里、編曲:有賀啓雄)「Flower bed」収録
06. 死んでるみたいに生きたくない (作詞:戸沢暢美、作曲:小室哲哉、編曲:後藤次利)「eyes」収録
07. Long Night (作詞:渡辺美里、作曲:岡村靖幸、編曲:大村雅朗)「Lovin' you」収録
08. BORN TO SKIP (作詞:渡辺美里、作曲:木根尚登、編曲:清水信之)「BREATH」収録
09. 恋したっていいじゃない (作詞:渡辺美里、作曲:伊秩弘将、編曲:清水信之)「ribbon」収録
10. やるじゃん女の子 (作詞・作曲:渡辺美里、編曲:清水信之)「Flower bed」収録
11. 悲しいボーイフレンド (作詞・作曲:大江千里、編曲:後藤次利)「eyes」収録
12. Steppin' Now (作詞・作曲:渡辺美里、編曲:大村雅朗)「Lovin' you」収録
13. 悲しいね (Remix Version)(作詞:渡辺美里、作曲・編曲:小室哲哉)「ribbon」収録
14. 10 years (作詞:渡辺美里、作曲:大江千里、編曲:有賀啓雄)「ribbon」収録
15. Lovin' you (作詞:渡辺美里、作曲:岡村靖幸、編曲:大村雅朗)「Lovin' you」収録
後日、数回観に行った、西武球場 (西武スタジアム) ライブについて書きたいと思います。
※この記事で使用した画像・映像等の著作権,商標権又はその他の知的財産権画像などは全て権利者に帰属します。また掲載した私が所有しているCD・レコード、書籍等の写真は他のサイト・ブログ、各SNS等への転用・引用は一切しないようお願いいたします。
「その4」([渡辺美里・80年代アーカイブス4] TM NETWORK ( 小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登 ) 、大江千里 夢の共演)へ、続きます。
ここまで読んで頂きまして、ありがとうございました!!
ぜひ、ホームページ「外房雑記録」(http://sotobou.web.fc2.com/)にも、遊びにきてくださいね♪ 内容は、クラブミュージック/クラブジャズ/洋楽の名盤CDガイド、Nゲージ入門(鉄道模型)ガイド、JR外房線ガイド(車両・歴史・廃線など)です。
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[渡辺美里・80年代アーカイブス2] 小室哲哉(TM NETWORK)、岡村靖幸、大江千里 [[80年代] 音楽・EPICソニー]
今回は80年代に渡辺美里プロデュースに関わったコンポーザー(作曲家)である、小室哲哉(TM NETWORK)、岡村靖幸、大江千里について少し書いてみたいと思います。(敬称略)
当ブログでは、この3人が渡辺美里に提供した楽曲を全て無料で試聴できるように、私がよく利用している音楽ストリーミングサービス「Spotify」をリンクしました。このブログで紹介した全曲無料で試聴可能と鳴っています。また無料会員に登録すると一定時間内ならフル試聴できるのでオススメです。
この記事で紹介しているLPレコード・シングルレコード・シングルCDなどは全て私の所有品となっています。
この4人の共通点は、当時のEPICソニー (現・エピックレコードジャパン) の名プロデューサーであった、小坂洋二氏 (現・ソニー系列のレーベル「パームビーチ」の 代表取締役社長) がプロデュースで、当時は「小坂組」と呼ばれていました。
ちなみに 小坂さんの元妻はTM NETWORKの作詞を担当していた、 彼らの代表曲「Get Wild」でのお馴染みのシンガー・ソング・ライターの小室みつ子 (別名: 西門加里)。
ちなみに小室哲哉さんと小室みつ子さんはたまたま苗字が同じだけで血縁関係など一切ありません。この頃は小坂プロデューサーと小室みつ子さんは夫婦でした。ちなみに「西門加里」というペンネームは、ファンだった70年代を代表するシンガー・ソング・ライター、「カーリー・サイモン」からとったそうです。
ただ、小室みつ子さんなどの当事者達のインタビュー記事を読むとたまたま哲ちゃんと同じ苗字なので、TM NETWORKのアルバム「GORILLA」(1986年) まではペンネーム「西門加里」を使用していたのに、夫でもある小坂洋二プロデューサーのアイディアで次のアルバム「Self Control」(1987年) からは本名の「小室みつ子」にした方が、同じ「小室」姓なのでFANKS (TMのファンの通称) 達にいろいろな憶測を持たせる方が面白いと意図的に本名を使ったいうのが真相らしいです。
この小坂洋二プロデューサーは「EPICソニー」の80年代黄金期の礎を作った方で、才能を見抜く名プロデューサーでもありました。(小室哲哉と小坂さんとは師弟関係で、のちの90年代・TKプロデュースのお手本にしていたと言われています)
当時サラリーマンだった佐野元春を見出し、当時の渡辺美里は秘蔵っ子という位置づけで、既にデビューしていた小室哲哉・ 木根尚登 (TM NETWORK)、大江千里やまだデビュー前の岡村靖幸に楽曲を提供させていました。
ちなみに佐野元春と渡辺美里は、1986年5月20日の音楽イベント「EPIC SONY ダンス天国 ~ DANCE TO HEAVEN ~」(新宿ステレオホール) で佐野さんの「So Young」をデュエットしています。
1990年に佐野さんとのデュエット曲「Home Planet-地球こそ私の家」(TBS系列TV 宇宙プロジェクト トータルテーマソング) をリリースしています。
この曲は、佐野・美里双方のベストアルバムにも収録されています。
■小室哲哉 (TM NETWORK)
最初は、「てっちゃん」こと、小室哲哉。渡辺美里の代名詞である、「My Revolution」(マイレボ) の作曲を始め多くの楽曲を提供しています。マイレボの独自の転調を繰り返す、コード進行は「小室コード」と言われ、いわゆる90年代に一世風靡をした「TK サウンド」と言われた、ダンスミュージックを基調とした曲になる前の80年代の最大のヒット曲ではないでしょうか。
最近は、テレビで渡辺美里がMy Revolutionを歌唱する際は、よく共演していますが、古くは渡辺美里の20年続いた西武球場 (西武ドーム) コンサートの第1回目 (1986年) の時にサポートメンバーとして参加しています。
(詳しくは、「[渡辺美里・80年代アーカイブス5] 感想・レビュー・無料全曲試聴有 「Lovin' you -30th Anniversary Edition-」」をご覧ください)
[小室哲哉提供・シングル楽曲]
「My Revolution」(マイレボ) は、当時のTBSの連続ドラマ「セーラー服通り」の主題歌となり、同ドラマ「~通り」シリーズの「痛快! OL通り」(主題歌「BELIEVE」/ 渡辺美里 [作曲: 小室哲哉])、「痛快! ロックンロール通り」(主題歌「RESISTANCE」/ TM NETWORK [作曲: 小室哲哉]) と全ての主題歌を担当してといます。
当時、渡辺美里 (作詞) は小室哲哉 (作曲) との組み合わせを「ゴールデン・コンビ」とよく言っていました。また、小室哲哉が当時MCをしていた番組「TK MUSIC CLAMP」でゲストに呼ばれた時も発言しています。(この番組のトークパートは書籍化されています)
また、小室哲哉が作詞については渡辺美里の影響を受けた話や、渡辺美里からは「TM NETWORK」から「TMN」誕生 / 前夜秘話などもあり、FANKS! もある私にとっては興味深い番組でした。また一部放送していたフジテレビのサイトに一部会話が活字化 (With t―小室哲哉音楽対論〈Vol.2〉) されていますので、リンクしておきます。
小室哲哉 渡辺美里 - TKMC ARCHIVES NON EDIT TALK
http://www.fujitv.co.jp/TKMC/BACK/TALK/misato.html
ちなみに、渡辺美里のデビュー曲は小室哲哉作曲の「My Revolution」(マイレボ) と思っている方が多いですが、マイレボは4rd.シングルで、デビュー曲はケニー・ロギンス (Kenny Loggins) の洋楽カバーの「I'm Free (Heaven Helps the Man)」でした。
この曲のオリジナルは1984年の米ヒット青春映画「フットルース」(Footloose) の挿入歌でした。
美里が歌う「I'm Free」は、TBS系列のドラマ「スーパーポリス」のエンディング曲だったらしいのですが、当時は全く記憶にありません。前クールのドラマ「スクール☆ウォーズ」はドリフの「8時ダヨ!全員集合!」の流れで見ていたのは覚えています。80年代美里がこの曲に言及したり、ライブで歌唱したりしなかったので、デビュー曲は黒歴史だったのかと思っていました。
話は脱線しましたが、同じ小坂組 (レーベルメート) の「TM NETWORK」グループ自体の参加では、渡辺美里の3rd.アルバム「BREATH」(1987年)の「HERE COMES THE SUN (ビートルズに会えなかった)」などのコーラスに参加しています。
また、TM NETWORKはデビュー前に大江千里のアルバム「Pleasure」(1984年)、渡辺美里の2rd.アルバム「Lovin' you」(1986年)などにもコーラスとして参加しています。
※大江千里の「Pleasure」は、当ブログ「[渡辺美里・80年代アーカイブス4] TM NETWORK ( 小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登 ) 、大江千里 夢の共演」、渡辺美里の「Lovin' you」は「[渡辺美里・80年代アーカイブス5] 感想・レビュー・無料全曲試聴有 「Lovin' you -30th Anniversary Edition-」」で無料全曲フル試聴ができます)
■宇都宮隆 (TM NETWORK)
また、TM NETWORKのvo.である宇都宮隆はバックコーラスとして、6rd.アルバム「tokyo」(1990年) の「Tokyo」 、
7rd.アルバム「Lucky<」(1991年)の「タイムトンネル天国」にもウツはコーラスとして参加しています。
逆に、渡辺美里がTM NETWORKの3rd.アルバム「GORILLA」(1986年) のコーラスとして参加しています。この頃は哲ちゃん作曲の渡辺美里の「My Revolution」がヒットし、TMの次作アルバム「
#tmnetwork と #渡辺美里 の懐かしい写真。TMのアルバム『GORILLA』レコーディング時のショット。当時の雑誌「ARENA37℃」より。 pic.twitter.com/pqzMdDzSAT
— Maki (@m_memo0807) 2014年6月14日
同じく #tmnetwork 『GORILLA』レコーディング時の #小室哲哉 さんと #渡辺美里 の2ショット写真。2人とも何だか可愛らしいですね(^^)。 pic.twitter.com/rEU9qkFiSH
— Maki (@m_memo0807) 2014年6月14日
先ほどツイートした写真を選んでいた時にファイルの中から出てきた美里と岡村ちゃんの貴重な2ショット。1989年7月25日西武球場にて。2人で「恋したっていいじゃない」! pic.twitter.com/3qyKZDdTll
— Maki (@m_memo0807) 2016年7月12日
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[渡辺美里・80年代アーカイブス1] デビュー30周年記念の想い出 [[80年代] 音楽・EPICソニー]
・音楽ナタリー
渡辺美里、30周年に向けた第1弾作品で大江千里とコラボ
http://natalie.mu/music/news/115140
渡辺美里、デビュー30周年目前にアルバム&全国ツアー日程第1弾
http://natalie.mu/music/news/135306
最近の活動はよく知らず、聴くことも全く無かったのですが、80年代を懐かしく思いブログに書くことにしました。デビュー30周年を記念した、「渡辺美里ぴあ (ぴあMOOK)」をAmazonで購入てみました。
ただ、同時期に出版された「小室哲也びあ」と比べると80年代の内容が薄く少し残念…。もう少し、アルバム制作の話とか西武球場のライブの裏話的な内容や、岡村ちゃん (岡村靖幸) のコメントなど無かったのも・・・。
私自身、夏の恒例コンサートだった「西武球場ライブ」(西武スタジアム) ライブにも雷雨で途中中止になった1987年など含め4回ほど参戦し、千葉・東京・埼玉のホールコンサートにも数回行っていました。(後ほど記述します)
なお、西武球場 (西武スタジアム) のライプの模様は、1986年 (昭和61年) の第1回「MISATO SPECIAL '86 KICK OFF」から、ラストとなる2005年 (平成17年) の「MISATO V20 スタジアム伝説〜最終章〜 NO SIDE」を収めた、DVD-BOX「渡辺美里 スタジアム伝説 FOREVER 1986 ~ 2005 BORN FINAL」が発売されています。
■80年代・EPICソニーの黎明期を支えたアーティスト
このブログを書くことにあたり、実家の物置からひっぱりだした当時の書籍などの資料を元に渡辺美里について、数回に分けてトピックを書きたいと思います。
渡辺美里を最初に聴いたきっかけは、中学生の時にクラスの前の席の学友がファンだったというのがきっかけでした。『渡辺美里』は、今でいう「ガールズポップ」の先駆けだった人だったと思います。
今思うとルックスもよく歌唱力が高いアイドルを志望の女の子を「アーティスト」というフォーマットで売り出した最初の人だった思います。当時は素人を売りにした「おニャン子クラブ」(渡辺美里と同じ歳、同じコンテスト出身の国生さゆりが在籍) がいたので、実力派アーティストとしてうまく差別化できたんだと思います。
今は当たり前となったメディアミックスを始めたのはソニーミュージックで、当時読んでいた音楽雑誌「PATi・PATi(パチパチ) 」などもまさにそうで、よく渡辺美里も表紙や巻頭特集されていました。深夜テレビでも「ビデオジャム」(テレ朝系) や「eZ」(テレ東系) などもソニーのアーティストのプロモート音楽番組でした。
出版社が「CBSソニー出版」(現・ソニー・マガジンズ) ということで、今思うとCBSソニー / EPICソニー系アーティストのステマ雑誌でしたね(苦笑)。
今のようにネットで情報が取れなかった時代、雑誌 (紙媒体) はとても大切な情報元でした。この頃は他のソニー系音楽雑誌として、「GB」(ギターブック)、「WHAT's IN?」(ワッツ・イン) なんかもよく読んでいました。
渡辺美里は、もともと当時CBSソニーと集英社が主催していたオーディション「第3回 ミスセブンティーンコンテスト」(1984年) の出身です。(応募総数18万325人から、本選出場の16名に選ばれる)
本選で高校 (東京都立松原高等学校) の先輩でもあるEPOの「土曜の夜はパラダイス」を歌って「歌唱賞」を受賞しています。
後ほど記述しますが、EPOの他に同高校の卒業生には渡辺美里プロデュースに大きく関わる事になる、ギタリスト・佐橋佳幸 (松たか子の夫) 、アレンジャー・清水信之 (平松愛理の元夫) がいます。
デビュー前にも所属事務所の先輩である白井貴子のステージにバックコーラスとして参加しています。
90年代後半から失速した感がありますが、当時の『EPICソニー』の黄金期を作った大功労者は、間違いなく「渡辺美里」だった思います。昨今、EPICソニーは所属アーティストを大幅リストラしていますが、あまりリリース状況が芳しくなく彼女は残っています。
また、2003年にエピックレコードジャパン創立25周年記念イベント「LIVE EPIC25」に出演し、初期の作品に曲を多く作曲していた小室哲哉の伴奏で彼自身の最初のヒット曲になった「My Revolution」を歌唱しています。この時の模様はDVD化されています。
[セットリスト]
1. きみに会えて (ピアノ: 小室哲哉) / 2. My Revolution (ピアノ: 小室哲哉) / 3. 恋したっていいじゃない / 4. 10years
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DVD「LIVE EPIC25」/ Blu-ray「LIVE EPIC25」(20th Anniversary Edition) |
また、当時のFM番組専門誌「FMステーション」の好きなDJランキングで数年にわたり1位でした。私は、TOKYO FMの「MISATO LAND~風になれたら」は毎週エアチェック (死語) していました。
■「広島平和コンサート」と「BEAT CHILD」
10代を中心に当時いかに人気があったというと、多くの人気アーティスト (安全地帯、THE BLUE HEARTS、尾崎豊、BARBEE BOYS、岡村靖幸、久保田利伸、HOUND DOG、渡辺美里など) が参加した「広島平和コンサート ALIVE HIROSHIMA」(1987年) に出演しています。
[セットリスト]
Richじゃなくても / My Revolution/ Lazy Crazy Blueberry Pie / 19才の秘かな欲望 / Long Night / GROWIN' UP
この頃の渡辺美里は、裸足で転げ回りなが歌う熱いタイプのスタイルで同世代に同じ思春期特有の葛藤や迷いや大人達への反抗を歌っていた、尾崎豊がいたので「女・尾崎」と言われていました。
この時にハプニングで尾崎豊が渡辺美里のステージに乱入して、美里を抱えあげたり、美里の「GROWING' UP」を一緒に歌うという事もありました。
この時の一部音源はCD化、写真集が発売されています。
なお、CDには当日も同ライブに出ている、レーベルメイト・岡村靖幸作曲の「19歳の秘かな欲望」が収録されています。
また、この広島平和コンサートの2週間後にほぼ同じメンバーで日本版・ウッドストックとして伝説のライブとなった九州・阿蘇の麓で行われた「BEATCHILD 1987」(ビートチャイルド) にも出演しています。
この時の模様は数年前にドキュメント映画「ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD 1987」として劇場公開されています。(なお、DVDなどのソフト化、配信は出演アーティスト全員の承諾が得られないため未発売です)
[セットリスト]
1. Richじゃなくても / 2. みつめていたい (Restin' In Your Room) / 3. 風になれたら / 4. Boys Cried (あの時からかもしれない) / 5. 19才の秘かな欲望 / 6. Lazy Crazy Blueberry Pie / 7. It's Tough / 8. My Revolution / 9. Long Night / 10. GROWIN' UP
今でこそ、フジロック、サマソニなどの大型野外ライブ・フェスは当たり前になりましたが、土砂降りの中オールナイトで行われたこのライブは衝撃的な内容でした。
このフェスは、マザーエンタープライズ (尾崎豊、ハウンドドック他) 、ハートランド (佐野元春、白井貴子、渡辺美里、岡村靖幸他) の芸能事務所が中心に、ブルーハーツ、BOφWYも出ていました。
■10代のカリスマだった、尾崎豊と渡辺美里
もし、尾崎豊が生きていたら今の時代どんな歌を歌っているのか思う時があります。不慮の事故で亡くなったことにより、時代のカリスマになって今もたくさんのアーティストがカバーしているんだと思います。
ちなみに渡辺美里の初期の名曲に2rd.アルバムのタイトル名になっている、『Lovin' You』(作詞:渡辺美里 / 作曲:岡村靖幸) という曲があるんですが、尾崎豊の名曲『I Love You』のアンサーソングに聞こえてしまいます。(個人的にはマイレポよりLovin' Youの方が好きです)
I Love You / 尾崎豊 (1983年) | Lovin' You / 渡辺美里 (1986年) |
この曲は渡辺美里も敬愛する尾崎豊同様に20代で急逝してしまう、伝説のシンガー「ジャニス・ジャプリン」への思いを綴った詩と当時は聞いていましたが、私はLovin' Youを聴く度に尾崎豊を思い出してしまいます。尾崎豊と親友だった岡村ちゃんの作曲というのも感慨深いです。(YouTubeに岡村ちゃんのセルフカバーもありました)
■2000年以降、全く聴かなくなった渡辺美里
渡辺美里は休養もなくコンスタントに活動されていますが、90年代に入ってから大失速したのは私を含めファンの多くが、彼女の歌の世界感 (「キミ」や「ボク」など思春期の中学生の頃の葛藤などの「My Revolution」を始めとする青春ソング) からは、卒業したんじゃないかと思います。
ファンはいつもでもティーンエイジではないし、いつまでも青春ソングを求める一部の熱狂的なファン向けになってしまった感があります。(個人的に)
80年代当時のファンとしては、90年以降にドラえもんの主題歌を歌ったり、ミュージカルに出るなんて、想像できませんでした…。
その2:「[渡辺美里・80年代アーカイブス2] 小室哲哉(TM NETWORK)、岡村靖幸、大江千里」へ、続きます。
※このトピックに掲載した私が所有しているCD・レコード、書籍等の写真は他のサイト・ブログ、各SNS等への無断転用・引用は一切しないでください。
※ここで紹介している動画は、すべて所属レーベル(レコード会社)、アーティスト所属事務所などがプロモーション用に作成し、YouTubeで公開している公式動画です。
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