[渡辺美里・80年代アーカイブス6] 岡村靖幸提供曲、岡村ちゃんとの関係は黒歴史? [[80年代] 音楽・EPICソニー]
この[渡辺美里・80年代アーカイブス] シリーズを書くきっかけは、十数年ぶりに渡辺美里と岡村ちゃんこと岡村靖幸の新譜をテレビ・ラジオCMで聴いたことがきっかけで、この時渡辺美里のデビュー30周年という事を知りこのブログを書いています。
実は岡村ちゃんは渡辺美里と同じ元EPICソニーレーベルでデビュー前から美里にかなりの楽曲を提供し、実年齢も1個違いだしお互いのデビュー30周年で何らかの絡みがあるのではないか期待していました。
(この辺の話は、当ブログ「[渡辺美里・80年代アーカイブス2] 小室哲哉(TM NETWORK)、岡村靖幸、大江千里」などに詳しく書いています)
まず、この頃聞いたのは、渡辺美里は中古車買取・査定会社「アップル」のCM曲「ここから」と岡村靖幸は映画「みんな!エスパーだよ!」の主題歌(CM)「ラブメッセージ」という曲でした。
このCMを見て、歌詞も相変わらず80年代の渡辺美里の曲に出てくる「君」「僕」とか優等生チックな内容が今も昭和臭がスゴイなという印象だったんですが、「作詩・作曲:大江千里」というのがびっくり。まさか、80年代美里に複数の楽曲を提供していましたが、今回は作詞も千里くんだってとは(苦笑)
30周年という事で彼女の全盛期だった頃のイメージが作ったんだなという印象でした。
美里は中学生の頃はよく聴いていましたが、6th.アルバム「tokyo」(1990年)というアルバム辺りから全く歌詞に共感できない、「ナイフとフォーク」「Oh! ダーリン」など聴いて恥ずかしくなるような幼稚・メルヘンチックな歌詞が増え、デビュー10周年前後に懐かしさで少し聴いた程度でここ十数年の新譜については全く聴きませんでした。
(ちなみにこのアルバムに収録されている「"虹をみたかい (tokyo mix)」は岡村ちゃんの作曲・編曲です。このブログの下位で紹介しています)
しかし、同時期に流れていた岡村ちゃんの「ラブメッセージ」という曲を聞いてびっくり、岡村ワールド全開なのに全く古臭くないし、現役感がスゴイ。よく若手のミュージシャンが好きなアーティストとして「岡村ちゃん」「岡村靖幸」と名前を挙げるのも納得です。
渡辺美里と岡村靖幸は、この[渡辺美里・80年代アーカイブス] シリーズで書いていますか、80年代のEPICソニーを牽引した小坂洋二プロデュース組で、渡辺美里・岡村靖幸・TM NETWORK(小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登)、大江千里は同じレーベルメイトとしてお互いのレギュラーのラジオ・テレビ番組などにゲストに呼ばれたりして、当時の4組はとても中がいいイメージでした。
岡村ちゃんデビューのきっかけは、1985年初頭にEPICソニーへデモテープを送り、才能を認められ同年5月の渡辺美里の2rd.シングル「GROWIN' UP」に職業作曲家として楽曲を初提供。その後、初期の渡辺美里の曲には岡村ちゃん、哲ちゃん、千里くんなど同様に多数の楽曲を提供しています。
各人の提供曲、エピソードについては、「[渡辺美里・80年代アーカイブス2] 小室哲哉(TM NETWORK)、岡村靖幸、大江千里」、「[渡辺美里・80年代アーカイブス4] TM NETWORK ( 小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登 ) 、大江千里 夢の共演」をご覧ください。
そして、渡辺美里のレコーディング時に曲に合わせて踊っていた姿を見た、小坂プロデューサーが1986年に1st.シングル「OUT OF BLUE」でソロアーティストとしてデビューさせました。
今回のテーマは、岡村ちゃんはデビューのきっかけや職業作曲家として渡辺美里が深く関わっており、80~90年代は哲ちゃん(小室哲哉)、千里くん(大江千里)同様にかなりの楽曲を提供しているのに関わらず、他のレーベルメイトと違い昨今のメディアを見てもお互いにコメントを出していない、共演を避けている、またお互いに黒歴史にしているのではないかという印象を受けています。正直、80年代に熱心に渡辺美里を聴いていた、元ファンとしてとても残念な気持ちです。
渡辺美里と岡村靖幸の共演に関しては、私の知る限り渡辺美里が1988年4月29日の岡村ちゃんの日清パワーステーション(当時新宿にありました)の公演にゲスト出演して、渡辺美里提供曲「19才の秘かな欲望」を一緒に歌唱したり、岡村靖幸が渡辺美里の1989年7月25日の西武球場公演「SUPER Flower bed BALL '89」にゲスト出演して、コーラス参加曲「恋したっていいじゃない」を一緒に歌唱しています。実は翌日の雷雨で中止になった公演を観にいったのてすが、前日は岡村ちゃんがゲストだったから、今日は千里くんかなと友達と話していた事をよく覚えています。
また、岡村ちゃんのデビュー前にも渡辺美里とTM NETWORKと一緒に1986年12月21日ので行なわれたTBS開局35周年記念「アニバーサリーロックフェスティバル」(日本武道館) にも一緒に参加しています。
(詳しくは、「[渡辺美里・80年代アーカイブス4] TM NETWORK ( 小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登 ) 、大江千里 夢の共演」をご覧ください)
また楽曲提供については、1985年の渡辺美里のファーストアルバム「eyes」に
「GROWIN' UP」(シングル曲)「すべて君のため」「Bye Bye Yesterday」3曲(11曲中)を本人デビュー前に提供しています。(無料試聴・詳しくは、「[渡辺美里・80年代アーカイブス3] CD音源リマスター・ハイレゾについて」をご覧ください)
1986年発売の2rd.アルバム「Lovin' you」は、岡村ちゃん自身が20曲中、8曲楽曲提供しています。(ちなみ小室哲哉は7曲提供しています)
(無料試聴・詳しくは、「[渡辺美里・80年代アーカイブス5] 感想・レビュー・無料全曲試聴有 「Lovin' you -30th Anniversary Edition-」」をご覧ください)
このアルバムの渡辺美里のデビュー30周年企画盤「Lovin' you -30th Anniversary Edition-」の発売時に、20曲中7曲提供の哲ちゃん(小室哲哉)は曲ごとのコメントを寄せてくれたのに20曲中8曲提供の岡村ちゃんは一切なし。ちなみに1曲提供の木根さん(木根尚登)のコメントの中に「岡村くん」と名前を出してくれていたのはうれしかったです。
[参考: ソニー・ミュージックレーベルズ]
小室哲哉さんと木根尚登さんからコメントを頂きました!!
他にも6th.アルバム「tokyo」(1990年)の収録曲で、渡辺美里本人出演のマクセルのカセットテープのCM曲で、オリコンNo.1シングル「虹をみたかい」は岡村靖幸作曲です。
このようにデビュー前から、岡村ちゃんは美里にたくさんの楽曲を提供したりライブで共演しているのにも関わらず、最近のメディア・インタビューを見ているとお互いの名前を全く出さないので、二人の80年代を知る元ファンとしてとても残念に思います。
渡辺美里デビュー30周年記念本「渡辺美里ぴあ」でも
80年代、渡辺美里に多くの楽曲を提供しその後職業作曲家として大成した、大江千里、伊秩弘将 (SPEEDプロデューサー)、TM NETWORKの木根尚登・小室哲哉などなど祝福のコメントを寄せていますが、岡村ちゃんは一切無し。ただし、岡村ちゃんはTM NETWORK デビュー30周年記念本「小室哲哉ぴあ TM編」には祝福コメントを寄せているのに・・・。(美里も大きく紙面をさいてコメントしています)
また、渡辺美里同様にEPICソニーの大御所、マーチンさんこと鈴木雅之ソロ・デビュー30周年記念アルバム「dolce」(2016年)には、岡村ちゃんはEPICソニー時代の1986年にマーチンさんに楽曲提供(別の夜へ〜Let's go〜)している縁で、「Luv or Trap」の楽曲提供とコーラスも担当しています。
しかし、渡辺美里デビュー30周年記念オリジナルアルバム「オーディナリー・ライフ」(2015年)には、楽曲提供なし。岡村ちゃん同様に職業作曲家として「My Revolution」で最初のヒットを飛ばした"ゴールデン・コンビ"の哲ちゃん(小室哲哉)もなぜか楽曲提供もなし。
と以前哲ちゃんのTwitter (@Tetsuya_Komuro)にはあったのですが、その後トークアプリ755 (https://7gogo.jp/komuro-tetsuya)で「何曲か送ったんだけど、まだ採用になってないね。」とコメントがあったので、今回はお蔵入りのようでした。
渡辺美里氏自身も2015年11月7日(土)のBS日テレ「地球劇場~100年後の君に聴かせたい歌~」にゲスト出演された時にデビュー30周年を振り返り、80年代の曲と各楽曲提供者をVTRで紹介した企画でも哲ちゃん(小室哲哉)、千里くん(大江千里)の事は話しても
岡村ちゃんについては完全スルー・・・。
渡辺美里って、嫌いになったら全て黒歴史にするのかなと思ったのは、90年代にプロデュースを受けたコバタケ(小林武史)さんの時も同様。
私が最近よく聴いている、小林武史プロデュースの女性SSW・桐嶋ノドカと渡辺美里との音楽対談番組「あたしの音楽」(フジテレビNEXT)を観ていたところ、
渡辺美里「小林武史さんが、プロデュース?」
桐嶋ノドカ「はい、そうなんです。」
というくだりで、その後一切渡辺美里と小林武史の関係性については触れられずに あなただって小林武史プロデュースでしょ!! ってツッコミました。番組冒頭でデビュー30周年と紹介されていたのに関わらず、コバタケさんは黒歴史なのかと感じました。
「[渡辺美里・90年代アーカイブス番外編] 小林武史(MY LITTLE LOVER)との音楽的関係性」でも書きましたが、8th.アルバム「BIG WAVE」(1993年)と9th.アルバム「Baby Faith」(1994年)の2作は、小林武史プロデュースのアルバムでした。
彼女のデビュー10周年イヤーの1995年に作詞・渡辺美里、作曲・小林武史でシングル「シンシアリー[Sincerely]」(TBS系「筑紫哲也NEWS23」エンディングテーマ)をリリースしています。
ちなみに8th.アルバム「BIG WAVE」(1993年)では、岡村ちゃんも4曲 (3. ジャングル チャイルド、4. BIG WAVE やってきた (シングル曲)、8. 若きモンスターの逆襲、10. さえない20代)提供し「作曲:岡村靖幸、編曲:小林武史」というクレジットはなかなかレアだと思います。
のちにこのアルバムのレコーディング・ツアーのサポートメンバーだったギターの藤井謙二氏がのちに小林武史プロデュースの「MY LITTLE LOVER」(マイラバ)としてデビューしています。
テロップで、「渡辺美里さんもアルバム「BIG WAVE」「Baby Faith」が 小林武史さんプロデュース」と表記があってもいいし、彼女の口からも以前小林さんと一緒に仕事をしたことあると言った方が、桐嶋さんにもよかったと思いますが、対談の台本にこのような話が一切ないのは非常に不思議でした。
コバタケさんが主催する「ap bank fes」の「Bank Band」には、美里のバックバンドでおなじみの山本拓夫氏、小倉博和氏などがいるので一度位呼ばれるのかと思っていましたが・・・。
今の10代~20代は渡辺美里の事を知らない人がほとんどで、親の世代の懐メロ歌手の認識程度だと思います。反して岡村靖幸、岡村ちゃんはサブカル層も含めよく10~20代も行く音楽フェスにも参加してるし、若手のアーティストも好きなアーティストのひとりに岡村ちゃんの名前をよく聞くし、現役感はスゴイいので岡村ちゃんとのコラボで新規ファンの開拓や私のように80年代の頃の聴いていた元ファンなど再発掘も可能だと思うのですが。
なんにせよ、80年代のEPICソニーの末っ子と秘蔵っ子として、当時EPICソニーのプロモーション・ビデオを作成してた坂西伊作監督のワンカメで独自の世界観が秀逸な映画で主演を努めた期待の若手アーティストだった二人、また岡村ちゃん作曲の美里の歌を聴いてみたい一人です。
たまに歌番組で昭和の懐メロ・青春ソングのくくりで、作曲者の哲ちゃん(小室哲哉)とセットで「My Revolution」ばかり歌っていますが、同時期の裏名曲の岡村ちゃん作曲の「Lovin' you」を岡村ちゃんの弾き語り聴いてみたいです。個人的には、マイレボよりもLovin' youの方が好きです。
某動画サイトで岡村ちゃんのセルフカバーのピアノ弾き語りで「Lovin' you」を歌っている動画がすごくよかったです。また、渡辺美里提供曲の「泣いちゃいそうだよ 」、
「19才の秘かな欲望」も岡村ちゃんが歌うライブ音源もあったので、二人の共演を見てみたいですが無理ですかね(苦笑)
ちなみに「19才の秘かな欲望」については、美里オリジナルがアルバム「Lovin' you」(1986年)、美里セルフカバー版がアルバム「ribbon」(1988年)に収録、
岡村ちゃんのセルフカバー版が、アルバム「DATE」(1988年)に収録されています。
最後に当ブログ内で紹介した楽曲を無料試聴(サビ部の30秒間)できるように、音楽ストリーミングサービス「Spotify」をリンクしています。また無料会員に登録するとフル試聴できるのでオススメです。(詳細は、公式サイトにて)
※この記事で使用した画像・映像等の著作権,商標権又はその他の知的財産権画像などは全て権利者に帰属します。またここで紹介している動画は、すべて所属レーベル(レコード会社)、アーティスト所属事務所などがプロモーション用に作成し、YouTubeで公開している公式動画です。
ここまで読んで頂きまして、ありがとうございました!!
ぜひ、ホームページ「外房雑記録」(http://sotobou.web.fc2.com/)にも、遊びにきてくださいね♪ 内容は、クラブミュージック/クラブジャズ/洋楽の名盤CDガイド、Nゲージ入門(鉄道模型)ガイド、JR外房線ガイド(車両・歴史・廃線など)です。
■渡辺美里: 80・90年代アーカイブス関連の記事
・[渡辺美里・80年代アーカイブス1] デビュー30周年記念の想い出
・[渡辺美里・80年代アーカイブス2] 小室哲哉(TM NETWORK)、岡村靖幸、大江千里
・[渡辺美里・80年代アーカイブス3] CD音源リマスター・ハイレゾについて
・[渡辺美里・80年代アーカイブス4] TM NETWORK(小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登)、大江千里 夢の共演
・[渡辺美里・80年代アーカイブス5] Lovin' you -30th Anniversary Edition-、11/30発売!
・[渡辺美里・80年代アーカイブス7] BREATH -30th Anniversary Edition- ??
・[渡辺美里・90年代アーカイブス番外編] 小林武史(MY LITTLE LOVER)との音楽的関係性
2017/02/17 加筆・修正
2017/02/24 加筆・修正
2017/05/16 加筆
実は岡村ちゃんは渡辺美里と同じ元EPICソニーレーベルでデビュー前から美里にかなりの楽曲を提供し、実年齢も1個違いだしお互いのデビュー30周年で何らかの絡みがあるのではないか期待していました。
(この辺の話は、当ブログ「[渡辺美里・80年代アーカイブス2] 小室哲哉(TM NETWORK)、岡村靖幸、大江千里」などに詳しく書いています)
まず、この頃聞いたのは、渡辺美里は中古車買取・査定会社「アップル」のCM曲「ここから」と岡村靖幸は映画「みんな!エスパーだよ!」の主題歌(CM)「ラブメッセージ」という曲でした。
渡辺美里 - ここから / 岡村靖幸 - ラブメッセージ
このCMを見て、歌詞も相変わらず80年代の渡辺美里の曲に出てくる「君」「僕」とか優等生チックな内容が今も昭和臭がスゴイなという印象だったんですが、「作詩・作曲:大江千里」というのがびっくり。まさか、80年代美里に複数の楽曲を提供していましたが、今回は作詞も千里くんだってとは(苦笑)
アップルCM - 新しい街編 (30秒)
30周年という事で彼女の全盛期だった頃のイメージが作ったんだなという印象でした。
美里は中学生の頃はよく聴いていましたが、6th.アルバム「tokyo」(1990年)というアルバム辺りから全く歌詞に共感できない、「ナイフとフォーク」「Oh! ダーリン」など聴いて恥ずかしくなるような幼稚・メルヘンチックな歌詞が増え、デビュー10周年前後に懐かしさで少し聴いた程度でここ十数年の新譜については全く聴きませんでした。
(ちなみにこのアルバムに収録されている「"虹をみたかい (tokyo mix)」は岡村ちゃんの作曲・編曲です。このブログの下位で紹介しています)
しかし、同時期に流れていた岡村ちゃんの「ラブメッセージ」という曲を聞いてびっくり、岡村ワールド全開なのに全く古臭くないし、現役感がスゴイ。よく若手のミュージシャンが好きなアーティストとして「岡村ちゃん」「岡村靖幸」と名前を挙げるのも納得です。
渡辺美里と岡村靖幸は、この[渡辺美里・80年代アーカイブス] シリーズで書いていますか、80年代のEPICソニーを牽引した小坂洋二プロデュース組で、渡辺美里・岡村靖幸・TM NETWORK(小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登)、大江千里は同じレーベルメイトとしてお互いのレギュラーのラジオ・テレビ番組などにゲストに呼ばれたりして、当時の4組はとても中がいいイメージでした。
岡村ちゃんデビューのきっかけは、1985年初頭にEPICソニーへデモテープを送り、才能を認められ同年5月の渡辺美里の2rd.シングル「GROWIN' UP」に職業作曲家として楽曲を初提供。その後、初期の渡辺美里の曲には岡村ちゃん、哲ちゃん、千里くんなど同様に多数の楽曲を提供しています。
各人の提供曲、エピソードについては、「[渡辺美里・80年代アーカイブス2] 小室哲哉(TM NETWORK)、岡村靖幸、大江千里」、「[渡辺美里・80年代アーカイブス4] TM NETWORK ( 小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登 ) 、大江千里 夢の共演」をご覧ください。
そして、渡辺美里のレコーディング時に曲に合わせて踊っていた姿を見た、小坂プロデューサーが1986年に1st.シングル「OUT OF BLUE」でソロアーティストとしてデビューさせました。
今回のテーマは、岡村ちゃんはデビューのきっかけや職業作曲家として渡辺美里が深く関わっており、80~90年代は哲ちゃん(小室哲哉)、千里くん(大江千里)同様にかなりの楽曲を提供しているのに関わらず、他のレーベルメイトと違い昨今のメディアを見てもお互いにコメントを出していない、共演を避けている、またお互いに黒歴史にしているのではないかという印象を受けています。正直、80年代に熱心に渡辺美里を聴いていた、元ファンとしてとても残念な気持ちです。
(当時購入した80年代の岡村ちゃん提供シングル曲)
渡辺美里と岡村靖幸の共演に関しては、私の知る限り渡辺美里が1988年4月29日の岡村ちゃんの日清パワーステーション(当時新宿にありました)の公演にゲスト出演して、渡辺美里提供曲「19才の秘かな欲望」を一緒に歌唱したり、岡村靖幸が渡辺美里の1989年7月25日の西武球場公演「SUPER Flower bed BALL '89」にゲスト出演して、コーラス参加曲「恋したっていいじゃない」を一緒に歌唱しています。実は翌日の雷雨で中止になった公演を観にいったのてすが、前日は岡村ちゃんがゲストだったから、今日は千里くんかなと友達と話していた事をよく覚えています。
先ほどツイートした写真を選んでいた時にファイルの中から出てきた美里と岡村ちゃんの貴重な2ショット。1989年7月25日西武球場にて。2人で「恋したっていいじゃない」! pic.twitter.com/3qyKZDdTll
— Maki (@m_memo0807) 2016年7月12日
また、岡村ちゃんのデビュー前にも渡辺美里とTM NETWORKと一緒に1986年12月21日ので行なわれたTBS開局35周年記念「アニバーサリーロックフェスティバル」(日本武道館) にも一緒に参加しています。
この記事の中で紹介した武道館イベントの時の写真。岡村くんのメイクが(^^; #渡辺美里 #tmnetwork #岡村靖幸 #白井貴子
— Maki (@m_memo0807) 2014年6月15日
http://t.co/DsdBPvm4ie pic.twitter.com/q6PsIgoiJF
(詳しくは、「[渡辺美里・80年代アーカイブス4] TM NETWORK ( 小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登 ) 、大江千里 夢の共演」をご覧ください)
また楽曲提供については、1985年の渡辺美里のファーストアルバム「eyes」に
「GROWIN' UP」(シングル曲)「すべて君のため」「Bye Bye Yesterday」3曲(11曲中)を本人デビュー前に提供しています。(無料試聴・詳しくは、「[渡辺美里・80年代アーカイブス3] CD音源リマスター・ハイレゾについて」をご覧ください)
1986年発売の2rd.アルバム「Lovin' you」は、岡村ちゃん自身が20曲中、8曲楽曲提供しています。(ちなみ小室哲哉は7曲提供しています)
(無料試聴・詳しくは、「[渡辺美里・80年代アーカイブス5] 感想・レビュー・無料全曲試聴有 「Lovin' you -30th Anniversary Edition-」」をご覧ください)
このアルバムの渡辺美里のデビュー30周年企画盤「Lovin' you -30th Anniversary Edition-」の発売時に、20曲中7曲提供の哲ちゃん(小室哲哉)は曲ごとのコメントを寄せてくれたのに20曲中8曲提供の岡村ちゃんは一切なし。ちなみに1曲提供の木根さん(木根尚登)のコメントの中に「岡村くん」と名前を出してくれていたのはうれしかったです。
[参考: ソニー・ミュージックレーベルズ]
小室哲哉さんと木根尚登さんからコメントを頂きました!!
他にも6th.アルバム「tokyo」(1990年)の収録曲で、渡辺美里本人出演のマクセルのカセットテープのCM曲で、オリコンNo.1シングル「虹をみたかい」は岡村靖幸作曲です。
[シングル曲: 虹をみたかい]
このようにデビュー前から、岡村ちゃんは美里にたくさんの楽曲を提供したりライブで共演しているのにも関わらず、最近のメディア・インタビューを見ているとお互いの名前を全く出さないので、二人の80年代を知る元ファンとしてとても残念に思います。
渡辺美里デビュー30周年記念本「渡辺美里ぴあ」でも
80年代、渡辺美里に多くの楽曲を提供しその後職業作曲家として大成した、大江千里、伊秩弘将 (SPEEDプロデューサー)、TM NETWORKの木根尚登・小室哲哉などなど祝福のコメントを寄せていますが、岡村ちゃんは一切無し。ただし、岡村ちゃんはTM NETWORK デビュー30周年記念本「小室哲哉ぴあ TM編」には祝福コメントを寄せているのに・・・。(美里も大きく紙面をさいてコメントしています)
また、渡辺美里同様にEPICソニーの大御所、マーチンさんこと鈴木雅之ソロ・デビュー30周年記念アルバム「dolce」(2016年)には、岡村ちゃんはEPICソニー時代の1986年にマーチンさんに楽曲提供(別の夜へ〜Let's go〜)している縁で、「Luv or Trap」の楽曲提供とコーラスも担当しています。
しかし、渡辺美里デビュー30周年記念オリジナルアルバム「オーディナリー・ライフ」(2015年)には、楽曲提供なし。岡村ちゃん同様に職業作曲家として「My Revolution」で最初のヒットを飛ばした"ゴールデン・コンビ"の哲ちゃん(小室哲哉)もなぜか楽曲提供もなし。
ふふふ(^^)RT“@suguru2014fanks: @Tetsuya_Komuro 来年TMは30周年ですが、美里ちゃんも再来年で30周年です。それまでにまた、美里詞&小室曲の新作が聴きたいです!!!”
— Tetsuya Komuro (@Tetsuya_Komuro) 2013年9月9日
と以前哲ちゃんのTwitter (@Tetsuya_Komuro)にはあったのですが、その後トークアプリ755 (https://7gogo.jp/komuro-tetsuya)で「何曲か送ったんだけど、まだ採用になってないね。」とコメントがあったので、今回はお蔵入りのようでした。
渡辺美里氏自身も2015年11月7日(土)のBS日テレ「地球劇場~100年後の君に聴かせたい歌~」にゲスト出演された時にデビュー30周年を振り返り、80年代の曲と各楽曲提供者をVTRで紹介した企画でも哲ちゃん(小室哲哉)、千里くん(大江千里)の事は話しても
岡村ちゃんについては完全スルー・・・。
渡辺美里って、嫌いになったら全て黒歴史にするのかなと思ったのは、90年代にプロデュースを受けたコバタケ(小林武史)さんの時も同様。
私が最近よく聴いている、小林武史プロデュースの女性SSW・桐嶋ノドカと渡辺美里との音楽対談番組「あたしの音楽」(フジテレビNEXT)を観ていたところ、
渡辺美里「小林武史さんが、プロデュース?」
桐嶋ノドカ「はい、そうなんです。」
というくだりで、その後一切渡辺美里と小林武史の関係性については触れられずに あなただって小林武史プロデュースでしょ!! ってツッコミました。番組冒頭でデビュー30周年と紹介されていたのに関わらず、コバタケさんは黒歴史なのかと感じました。
「[渡辺美里・90年代アーカイブス番外編] 小林武史(MY LITTLE LOVER)との音楽的関係性」でも書きましたが、8th.アルバム「BIG WAVE」(1993年)と9th.アルバム「Baby Faith」(1994年)の2作は、小林武史プロデュースのアルバムでした。
彼女のデビュー10周年イヤーの1995年に作詞・渡辺美里、作曲・小林武史でシングル「シンシアリー[Sincerely]」(TBS系「筑紫哲也NEWS23」エンディングテーマ)をリリースしています。
ちなみに8th.アルバム「BIG WAVE」(1993年)では、岡村ちゃんも4曲 (3. ジャングル チャイルド、4. BIG WAVE やってきた (シングル曲)、8. 若きモンスターの逆襲、10. さえない20代)提供し「作曲:岡村靖幸、編曲:小林武史」というクレジットはなかなかレアだと思います。
[シングル曲: BIG WAVE やってきた]
(ちなみにこの曲のコーラスは、美里と親交がある聖飢魔IIのデーモン閣下)
のちにこのアルバムのレコーディング・ツアーのサポートメンバーだったギターの藤井謙二氏がのちに小林武史プロデュースの「MY LITTLE LOVER」(マイラバ)としてデビューしています。
テロップで、「渡辺美里さんもアルバム「BIG WAVE」「Baby Faith」が 小林武史さんプロデュース」と表記があってもいいし、彼女の口からも以前小林さんと一緒に仕事をしたことあると言った方が、桐嶋さんにもよかったと思いますが、対談の台本にこのような話が一切ないのは非常に不思議でした。
コバタケさんが主催する「ap bank fes」の「Bank Band」には、美里のバックバンドでおなじみの山本拓夫氏、小倉博和氏などがいるので一度位呼ばれるのかと思っていましたが・・・。
今の10代~20代は渡辺美里の事を知らない人がほとんどで、親の世代の懐メロ歌手の認識程度だと思います。反して岡村靖幸、岡村ちゃんはサブカル層も含めよく10~20代も行く音楽フェスにも参加してるし、若手のアーティストも好きなアーティストのひとりに岡村ちゃんの名前をよく聞くし、現役感はスゴイいので岡村ちゃんとのコラボで新規ファンの開拓や私のように80年代の頃の聴いていた元ファンなど再発掘も可能だと思うのですが。
なんにせよ、80年代のEPICソニーの末っ子と秘蔵っ子として、当時EPICソニーのプロモーション・ビデオを作成してた坂西伊作監督のワンカメで独自の世界観が秀逸な映画で主演を努めた期待の若手アーティストだった二人、また岡村ちゃん作曲の美里の歌を聴いてみたい一人です。
左: Misato in eZ the Movie On the Flower bed (1989年公開)
右: Peach どんなことをしてほしいのぼくに (1989年公開)
たまに歌番組で昭和の懐メロ・青春ソングのくくりで、作曲者の哲ちゃん(小室哲哉)とセットで「My Revolution」ばかり歌っていますが、同時期の裏名曲の岡村ちゃん作曲の「Lovin' you」を岡村ちゃんの弾き語り聴いてみたいです。個人的には、マイレボよりもLovin' youの方が好きです。
[渡辺美里 - Lovin' you (Lovin' you) / Lovin' you (HELLO LOVERS) ]
某動画サイトで岡村ちゃんのセルフカバーのピアノ弾き語りで「Lovin' you」を歌っている動画がすごくよかったです。また、渡辺美里提供曲の「泣いちゃいそうだよ 」、
「19才の秘かな欲望」も岡村ちゃんが歌うライブ音源もあったので、二人の共演を見てみたいですが無理ですかね(苦笑)
ちなみに「19才の秘かな欲望」については、美里オリジナルがアルバム「Lovin' you」(1986年)、美里セルフカバー版がアルバム「ribbon」(1988年)に収録、
[渡辺美里 - 19才の秘かな欲望 (Lovin' you) / 19才の秘かな欲望 -The Lover Soul Version- (ribbon) ]
岡村ちゃんのセルフカバー版が、アルバム「DATE」(1988年)に収録されています。
[岡村靖幸 - 19才の秘かな欲望 (DATE) ]
最後に当ブログ内で紹介した楽曲を無料試聴(サビ部の30秒間)できるように、音楽ストリーミングサービス「Spotify」をリンクしています。また無料会員に登録するとフル試聴できるのでオススメです。(詳細は、公式サイトにて)
※この記事で使用した画像・映像等の著作権,商標権又はその他の知的財産権画像などは全て権利者に帰属します。またここで紹介している動画は、すべて所属レーベル(レコード会社)、アーティスト所属事務所などがプロモーション用に作成し、YouTubeで公開している公式動画です。
ここまで読んで頂きまして、ありがとうございました!!
ぜひ、ホームページ「外房雑記録」(http://sotobou.web.fc2.com/)にも、遊びにきてくださいね♪ 内容は、クラブミュージック/クラブジャズ/洋楽の名盤CDガイド、Nゲージ入門(鉄道模型)ガイド、JR外房線ガイド(車両・歴史・廃線など)です。
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・[渡辺美里・80年代アーカイブス1] デビュー30周年記念の想い出
・[渡辺美里・80年代アーカイブス2] 小室哲哉(TM NETWORK)、岡村靖幸、大江千里
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・[渡辺美里・80年代アーカイブス4] TM NETWORK(小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登)、大江千里 夢の共演
・[渡辺美里・80年代アーカイブス5] Lovin' you -30th Anniversary Edition-、11/30発売!
・[渡辺美里・80年代アーカイブス7] BREATH -30th Anniversary Edition- ??
・[渡辺美里・90年代アーカイブス番外編] 小林武史(MY LITTLE LOVER)との音楽的関係性
2017/02/17 加筆・修正
2017/02/24 加筆・修正
2017/05/16 加筆
タグ:Baby Faith 岡村靖幸 岡村ちゃん 中古車買取・査定会社「アップル」 渡辺美里ぴあ ここから 地球劇場~100年後の君に聴かせたい歌~ 映画「みんな!エスパーだよ!」 ラブメッセージ 大江千里 西武球場 鈴木雅之 アニバーサリーロックフェスティバル eyes Tokyo 小室哲哉 虹をみたかい EPICソニー 桐嶋ノドカ あたしの音楽 小林武史 BIG WAVE 小坂洋二 TM NETWORK 宇都宮隆 泣いちゃいそうだよ 木根尚登 日清パワーステーション Peach どんなことをしてほしいのぼくに Misato in eZ the Movie On the Flower bed 19才の秘かな欲望 SUPER Flower bed BALL '89 渡辺美里 小倉博和 恋したっていいじゃない GROWIN' UP 山本拓夫 すべて君のため 小室哲哉ぴあ TM編 坂西伊作 マイラバ My Little Lover Bye Bye Yesterday 藤井謙二 Lovin' you -30th Anniversary Edition- さえない20代 若きモンスターの逆襲 BIG WAVE やってきた ジャングル チャイルド
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